レアル・マドリードのアンチェロッティ監督 photo/Getty Images
ベスト8敗退の危機
レアル・マドリードがUEFAチャンピオンズリーグ(CL)で危機的状況に追い込まれた。8日(現地時間)にアーセナルとの準々決勝1stレグに臨んだ前回大会王者は、58分と78分にアーセナルのデクラン・ライスに芸術的なフリーキックを叩き込まれ、さらに75分にもサイドを突破されて最後はミケル・メリーノにゴールを許して計3失点。
アーセナルに完封負けを喫したことでキリアン・ムバッペやヴィニシウス・ジュニオールら主力選手が厳しい批判に晒されているが、彼らだけでなく指揮官のカルロ・アンチェロッティ監督にも批判の矛先は向けられている。
レアルのOBであるプレドラグ・ミヤトビッチ氏もアンチェロッティ監督のチームマネジメントや采配に疑問を呈している。スペインメディア『SER』の取材に応じた同氏は、アンチェロッティ監督について以下のように語っている。
「アンチェロッティはチームを上手く掌握できていない。彼は何事も正しくやろうとするタイプだが、レアルではもう長いことレギュラーと控えメンバーが存在している。アンチェロッティは、フィジカル的あるいはメンタル的に準備の出来ていない選手をあまりにも頻繁に起用する。そうしたやり方は多くの動揺と信頼の失墜を招く」
主力選手達に過度に依存していることで選手交代での戦術的変更がなく、さらにチーム内での競争もないというのがミヤトビッチ氏の主張のようだ。また、来週16日に行われる2ndレグについても同氏は悲観的な見方をしている。
「このチームはこれまで素晴らしいパフォーマンスを発揮して信じられないようなカムバックを見せてきた。しかし、私は今回については全く楽観していない。ロンドンでの試合は彼らがトップフォームではないことを示していた。