年内にフェザー級挑戦を見据える井上 photo/Getty Images
今後の練習スケジュールも明かす
プロボクシング世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥が12日、横浜市内の所属ジムで、6ラウンドのスパーリングを行い、順調な調整ぶりを見せた。
井上の次戦は、日本時間5月5日に米ネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナにて、WBA同級1位ラモン・カルデナスとの防衛戦に臨む。
スパーリング後にインタビューに応じた井上は、砂川を選んだ理由について「カルデナス選手自体が正統派。日本人でも多いようなスタイルだと思った。海外から呼ぶよりは自分で見て選んだ方がイメージしやすいと思って」と語った。
そして今後のスパーリングの予定については、「来週は2回やって、再来週も2回やって、そこで国内のスパーは終わり。米国では拓真、浩樹とマスボクシングしていく」と明かした。
また現状の仕上がりについては「すごく良い」と述べ、これまでスーパーバンタム級で5試合を戦い、自分の体と向き合いながら良いコンディションの作り方を見つけることができたと明かした。バンタム級の時には減量に時間を割いていたが、スーパーバンタム級では最後まで試合のためのトレーニングに費やすことができるため、疲れを抜くことや追い込みに注力できるようになった。
その意味で井上は、自身のキャリアにおいて、また世界からの注目度の高まりにおいても、まさにベストタイミングでラスベガスでの試合に挑戦できることを自覚。より高みにのぼる絶好のチャンスを迎えるにあたり「自信しかない」と力強い言葉も放った。
ボクシングの聖地ラスベガスで、目の肥えたアメリカのファンの度肝を抜く戦いを披露してくれるに違いない。