デ・ブライネはマンCで見事な実績を残してきた photo/Getty Images
タイトル数、数字の面でも圧巻
これまで何度も議論されてきたことだが、プレミアリーグ史上最も優れたセントラルMFは誰なのか。元リヴァプールのスティーブン・ジェラード、元マンチェスター・ユナイテッドのポール・スコールズ、元チェルシーのフランク・ランパードに加え、マンチェスター・シティMFケビン・デ・ブライネもこの議論の常連だ。
デ・ブライネは今季限りでマンCを離れる見込みとなっているが、このタイミングでスペイン『SPORT』が改めてこのテーマに挑んでいる。同メディアはデ・ブライネの実績を高く評価しており、特に比較対象としたのがジェラード&ランパードだ。デ・ブライネはこの2人よりも上の選手なのだろうか。
「このリストを作るなら、まずはランパード、ジェラードを思い出さずにはいられない。またサイドでのプレイもあったとはいえ、ライアン・ギグス、スコールズ、セスク・ファブレガス、ダビド・シルバ、ヤヤ・トゥレ、他にはロイ・キーン、パトリック・ヴィエラも外せない。これは好みの問題ではあるが、デ・ブライネがプレミア史上最高MFの有力候補であることは間違いない」
「ランパードとジェラードの場合はイングランドにおける国民的英雄であり、その理由からデ・ブライネより愛されているかもしれない。しかし、彼らは本当にデ・ブライネより優れていたのだろうか。ジェラードとランパードはそれぞれリヴァプールとチェルシーで活躍し、活躍年数はデ・ブライネよりもずっと長い。ただ、デ・ブライネの方がタイトル獲得数は多い。ランパードはプレミアを3度制しているが、デ・ブライネはその倍となる6度制している。ジェラードはCLを制したが、プレミア制覇は果たせなかった。これはほぼ非の打ち所がない彼のキャリアにおける最大の欠点である」
「プレミアでのゴール数ならば、3人の中で1番多いのはランパードで177ゴールだ。
ランパードやジェラードよりプレミアでのキャリアが短いことを考えると、デ・ブライネのアシスト数はかなり印象的だ。マンCではリーグ優勝6度、FA杯2度、カラバオ杯5度、チャンピオンズリーグも1度制しており、ここもランパード&ジェラードに負けていない。
同メディアの主張通り好みの問題ではあるものの、改めて振り返るとデ・ブライネのキャリアは見事と言うしかない。デ・ブライネこそプレミア史上最高のMFとの評価も間違いというわけではないだろう。