ドルトムントのニコ・コバチ監督 photo/Getty Images
ドルトムントの立て直しに見事成功
ブンデスリーガでは一時11位まで順位を落とすなど不振に陥っていたボルシア・ドルトムントだが、直近のリーグ戦4試合では3勝1分けと負けていない。
マインツ戦(3-1)、フライブルク戦(4-1)と上位相手に連勝し、バイエルン・ミュンヘンとのナショナルダービーでもリードされる展開からヴァルデマール・アントンの同点弾で2-2の引き分けに持ち込み敵地で勝ち点1を獲得。
ドルトムント復調の要因が指揮官交代にあるのは明らかだろう。成績不振により解任されたヌリ・シャヒン前監督に代わって2月にチームにやって来たコバチ監督は、徹底したハードワークと規律を要求するだけでなく3バックシステムの導入など戦術面でも新しい要素を取り入れてチームの雰囲気を一変させて短期間での立て直しに成功。ブンデスリーガの順位も4位ライプツィヒから勝ち点4ポイント差の7位まで回復していて、一時は絶望的とも言われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権の獲得も再び狙える状況になっている。
しかし、コバチ監督がチーム再建に手腕を発揮したことで、ドルトムント同様に不振に喘ぐクラブがコバチ監督を次期監督候補としてリストアップするという事態になっているようだ。ドイツ紙『Bild』によれば、イングランドのトッテナムがアンジ・ポステコグルー監督に代わる新指揮官としてコバチ監督の招聘を検討し、既にコバチ監督の代理人と連絡を取ったという。
トッテナムはプレミアリーグで現在16位と下位に沈んでいて、ポステコグルー監督の解任は避けられないだろうと多くの現地メディアは見ている。また、コバチ監督も以前からプレミアリーグへの挑戦を目標の一つに掲げていたことから、今後一気に交渉が進展する可能性もありそうだ。