優勝にあと一歩届かないアーセナル photo/Getty Images
今季はリヴァプールに差をつけられた
今季は絶対王者マンチェスター・シティが大失速し、昨季2位だったアーセナルにとってはプレミアリーグを制する大チャンスだった。
しかし、今季はアルネ・スロットを指揮官に迎えたリヴァプールが開幕から絶好調。
チャンピオンズリーグではベスト4に進出するなど、チームの完成度は上がっている。悲願のプレミア制覇には何が足りないのか。
『ESPN』が今夏の補強ポイントを分析しているが、まずはセンターフォワードだろう。今季はカイ・ハフェルツ、ガブリエウ・ジェズスが負傷離脱し、最近は中盤を本職とするミケル・メリーノにセンターフォワードを任せるなど緊急的な対応を迫られている。
センターフォワードの層が薄いことに加え、ハフェルツとはタイプの異なるセンターフォワードが欲しいところ。同メディアは理想のターゲットにニューカッスルのアレクサンデル・イサクを挙げているが、獲得には多額の資金が必要となる。現実的なターゲットとは言えないか。
他にはスポルティングCPのヴィクトル・ギェケレシュやライプツィヒのベンヤミン・シェシュコ、ウォルバーハンプトンFWヨルゲン・ストランド・ラーセン、クリスタル・パレスFWジャン・フィリップ・マテタの名前も同メディアは挙げており、前線で体を張れる大型ストライカーは今夏に加えたいターゲットだ。今季はリーグ戦で引き分けが13もあるだけに、それを白星に変えるためにも決定力の高いストライカーが必要だ。
他にはレアル・ソシエダMFマルティン・スビメンディの獲得にも動いているようだが、中盤も補強箇所だ。この2つのエリアは今夏の補強必須エリアと言える。
ちなみに同メディアは現戦力を評価する中で、怪我で離脱が続くDF冨安健洋について「今季の出場は僅か7分であり、本格的な復帰は2026年まで見込めない。しかし彼が本来のコンディションに戻れば、頼りになる存在となる」と伝え、来季もキープすべき戦力と伝えている。
イーサン・ヌワネリやマイルズ・ルイス・スケリーら若手が台頭するなど収穫もあった。来季こそプレミア制覇に届くのか。組織は完成しつつあるだけに、今夏の補強が重要なカギとなる。