レスターで長く活躍してきたバーディ photo/Getty Images
今季限りでレスターを離れることに
サッカー界では安価な移籍金で獲得した選手が活躍した場合に『バーゲン価格』として称賛することがあるが、プレミアリーグ史上最高のバーゲン補強と言っていい選手がいる。
今季限りでレスター・シティを退団することが決まったFWジェイミー・バーディだ。
バーディは2012年にフリートウッド・タウンからレスターに加入しており、当時は完全に無名の選手だった。アマチュアとしてプレイしてきた期間もあり、決してエリート街道を走ってきたタイプではない。
しかし、バーディは誰もが認めるレスターの英雄になった。最大のハイライトは2015-16シーズンのプレミアリーグ制覇で、バーディは岡崎慎司との2トップでゴールを量産した。
英『The Sun』はこのタイミングでプレミアの『バーゲン価格選手』の歴史を振り返っているが、100万ポンドでフリートウッドからやってきたバーディこそプレミア史上最高のバーゲン選手であり、それ以外は考えられないとレスターでの13年間を絶賛している。
優勝したシーズン以外でもゴールを量産しており、レスターでは通算496試合に出場して198ゴールを記録している。このうちプレミアでの得点数は143ゴールで、単一クラブでこれよりゴールを決めている選手はハリー・ケイン(トッテナム)、セルヒオ・アグエロ(マンチェスター・シティ)、ティエリ・アンリ(アーセナル)のみ。これだけでも説明は十分だ。
当時のレスター優勝メンバーからステップアップした選手は多いが、バーディはその後も長くレスターを支え続けてきた。それもサポーターから愛される理由であり、レスターはバーディの銅像を建てた方が良いだろう。