ヘントで活躍する渡辺 photo/Getty Images
ヘントで得た確かな評価
ベルギー1部のヘントでプレイを始めて2年。センターバックとして着実に評価を高めてきたDF渡辺剛にオランダのフェイエノールトが関心を示しているという。
フェイエノールトでは日本代表FW上田綺世もプレイしており、エールディヴィジ上位を争う名門だ。フェイエノールト側は渡辺の獲得に1000万ユーロを用意する考えもあるようだが、オランダ『Voetbal Primeur』は渡辺をベルギーサッカー界でもトップクラスのセンターバックと絶賛している。
同メディアのヴィンセント・ヘーゲマン記者は「一見センターバックに1000万ユーロは大金かもしれないが、ベルギー1部からはもっと高い移籍金で売却されたDFもいる。ベルギーのリーグでは依然としてDFの人気が高く、DFにとってベルギーは欧州トップリーグの足がかりになり得る」とコメント。クラブ・ブルージュからレヴァークーゼンへ移籍した現アタランタDFオディロン・コスヌ(2300万ユーロ)、同じくブルージュから仏のストラスブールへ2000万ユーロで移籍したDFアバカル・シラ、アンデルレヒトからスポルティングCPへ1500万ユーロで移籍したDFゼノ・デバストらがそうで、それに渡辺も続くことになるとの見方だ。
さらにヘーゲマン記者は「個人的に渡辺は今のベルギーリーグで最高の1人だと思う。デュエルに強く、状況判断に優れ、ヘディングも強い。ゴールに背を向けた状態でボールを持つ相手FWに負けることもない。そして怪我が少ない。今季は定期的にキャプテンマークも巻いており、最終ラインを指揮する立場でもある。渡辺ならベルギーのどのクラブでもスタメンに入れると思う。彼は今28歳だからステップアップするなら今しかない」と評価する。
フェイエノールトは現在エールディヴィジ3位につけており、フェイエノールトならば欧州カップ戦も経験できるだろう。渡辺が日本代表での定位置確保を目指すうえでも、フェイエノールトへの挑戦は魅力的な選択肢となるはずだ。