PSGは敵地でアーセナルに勝利 photo/Getty Images
個人能力ではなく組織力で掴んだ勝利
アーセナルは4月29日にチャンピオンズリーグ準決勝1stレグでパリ・サンジェルマンをホームに迎えたが、このゲームを0-1で落としてしまった。1点差ではあるものの、ホームゲームを落としたのは痛い。
見事だったのはPSGの全員サッカーだろう。序盤から猛烈な勢いでプレスをかけ、アーセナルに満足なビルドアップをさせなかった。
昨夏にはキリアン・ムバッペも退団し、ネイマールやリオネル・メッシもいない。ネームバリュー的には地味になったかもしれないが、英『The Guardian』は指揮官ルイス・エンリケは自分カラーのチームに上手く育成していると手腕を称える。
「敗れたアーセナルも恥ずべきことはない。PSGはエンリケのシステムにぴったりの選手を揃えており、非常に優れている。PSGがこのようなプレイをするなら、彼らは欧州でも最強のチームに見えてくる。彼らはアーセナルをインテンシティで圧倒したのだ」
最前線でウスマン・デンベレが守備に走り続けていたのも印象的で、デンベレの運動量に驚いた人も多いはず。中盤ではファビアン・ルイス、ヴィティーニャ、そして20歳のジョアン・ネヴェスが走り続けた。特にネヴェスのボール奪取力は驚異的で、危ない場面を確実に潰していた。ベンチには若いフランス代表MFウォーレン・ザイール・エメリまで控えており、彼らはエンリケの要求を90分間こなしつづけるガソリンタンクを積んでいる。
個人能力ではなく、組織力でアーセナルから白星をもぎ取ったPSG。