ホワイトキャップスに敗れて肩を落とすメッシ photo/Getty Images
マスチェラーノはどうコントロールするか
リオネル・メッシ、ルイス・スアレス、セルヒオ・ブスケッツ、ジョルディ・アルバの元バルセロナ戦士を擁し、アメリカ・MLSでも特大の注目を集めるインテル・マイアミ。
昨年はプレーオフ優勝こそ逃したが、イースタン・カンファレンスでは首位に立つなど成果も出ている。
北中米のNo.1を決めるCONCACAFチャンピオンズカップでマイアミは準決勝まで進んでいたが、準決勝ではバンクーバー・ホワイトキャップスに2戦合計1-5で完敗。その間に行われたFCダラスとのリーグ戦も3-4で落としていて、今年から指揮官に就任したハビエル・マスチェラーノに厳しい視線が向けられている。
情報サイト『Transfermarkt』は、マイアミがフィジカルの対応に苦労していると分析している。メッシ、スアレス、ブスケッツのセンターラインは強烈ではあるが、3人とも30代後半のベテラン選手だ。メッシの場合は元より運動量が多いタイプではなく、ブスケッツはスピード対応に難がある。MLSでプレイするアメリカ人選手たちはまだまだテクニックや戦術理解度など課題もあるが、フィジカルに優れた選手は多い。そのスピードを活かしたプレイにマイアミの助っ人がついていけなくなっているのかもしれない。
「メッシがピッチにいる間は依然として素晴らしいプレイを見せてくれるが、マイアミは時折1人少ないような状況に陥る。スアレスもMLSの肉体的な要求に苦戦しているように見える。ブスケッツも優れたゲームメイカーではあるが、もともとスピードのある選手ではない。36歳を迎えたブスケッツは、さらにスピード対応が難しくなっている。
同サイトはこのように伝えているが、マスチェラーノも対応は難しいだろう。元バルセロナ戦士でもあるマスチェラーノに、メッシやスアレスをチームから外す案は存在しない。そのため今後もフィジカル対応には苦労する可能性があり、CONCACAFチャンピオンズカップの敗退からマイアミがどう立ち直っていくのか注目される。