ボデ・グリムト戦でも躍動したファン・デ・フェン(右) photo/Getty Images
トッテナムの最終ラインに欠かせぬ2人
ヨーロッパリーグ準決勝でノルウェーのボデ・グリムトを撃破し、決勝進出を決めたトッテナム。今季はリーグ戦で16位と大苦戦しているだけに、ELは極めて重要だ。
心強いのは、センターバックに入るミッキー・ファン・デ・フェンとクリスティアン・ロメロだ。チームを指揮するアンジェ・ポステコグルーにとっての不運は2人が怪我がちだったことで、ポステコグルーのサッカーを完成させるうえでこの2人は欠かせない。
特にファン・デ・フェンはサッカー界No.1クラスのスピードを持っており、自陣の広大なスペースをカバーしてくれる。ファン・デ・フェンがいるからこそハイラインでのサッカーが成立するのだ。その加速力はボデ・グリムト戦でも効果を発揮しており、そこに激しくファイトできる相棒ロメロが加わることでトッテナムの守備力は飛躍的に向上する。
英『Football London』によると、ファン・デ・フェンも相棒ロメロに全幅の信頼を寄せている。
「クティ(ロメロ)は信じられないほど素晴らしい選手だよ。メンタリティが凄いんだ。ボールを持っている時もいない時も、ELのようなゲームで何をすべきか理解している。彼はチームメイトに多くのものを示してくれるし、チーム全体を支えてくれる。クティとは互いに深く理解し合っているんだ。
「個人的には厳しいシーズンだったよ。それでもEL決勝に進めたし、欧州カップ戦の決勝はキャリアでも初めてだ。信じられない気持ちだよ。浮き沈みのあるシーズンではあったけど、最終的に良い結果を出せたらと思っている」
この2人が揃う最終ラインを突破するのは容易ではない。ポステコグルーのスタイルがようやく安定してきたところもあり、マンUとの決勝は1つの集大成と言えそうだ。