今冬にミランへ移籍したウォーカー photo/Getty Images
レアルの右SB問題は最後まで解決せず
今季はリーグ戦、国王杯決勝、スーペルコパと、バルセロナとのクラシコで屈辱の4連敗を喫してしまったレアル・マドリード。レアルにとって頭の痛い問題となっていたのが、負傷者だ。
特に最終ラインの負傷者続出は最後まで問題となり、右サイドバックのダニエル・カルバハル、センターバックではエデル・ミリトン、ダビド・アラバも本調子には戻っていない。若いラウール・アセンシオがブレイクしたのは収穫だが、最終ラインは頭数が足りていなかった。
カルバハルの離脱が続く右サイドバックではルーカス・バスケスやフェデリコ・バルベルデを回してきたが、英『BBC』によればスペインサッカーに詳しいギジェム・バラゲ記者は指揮官カルロ・アンチェロッティが今年1月にDFカイル・ウォーカーの獲得をクラブに要請していたと伝えている。
ウォーカーは長らくマンチェスター・シティでプレイしてきたが、今季は前半戦から調子が上がらなかった。今冬にはミランにレンタル移籍することになったが、アンチェロッティも目をつけていたというのだ。ウォーカーにも年齢的な衰えはあったかもしれないが、右サイドバックを本職とする選手が不在だったことを考えれば、レアルにとって面白い戦力補強になっていたのではないか。
バラゲ氏はアンチェロッティの要求はクラブ側に拒否されたと伝えていて、最後まで右サイドバックの問題は解決しないままだった。バスケスも奮闘してきたが、先週のクラシコでは失点に絡むミスもあり、厳しい評価を受けている。やはり今冬の右サイドバック補強はマストだったと言えよう。