女子60mハードル日本記録保持者の田中 (写真:本人インスタグラムより)
世陸参加標準記録には届かず悔しさも
陸上のセイコー・ゴールデングランプリが18日、国立競技場で行われ、女子100メートル障害ではパリ五輪日本代表の田中佑美が、自己ベストを更新する12秒81でフィニッシュ。日本人トップの3位となった。
田中のこれまで自己最速は12秒83。それを0秒02を更新する走り。海外勢相手に大健闘のレースを見せた。
ただ過去最高の走りを披露した田中だったが、目標としている世界選手権参加標準記録12秒73には届かず、納得のレースとはいかなかったようだ。レース後のインタビューでは「かなり中盤にスピードが上がった。対応できないスピードになるとブレーキをかけるか、踏み切りのタイミングが外れて外に広がる形になる。今回は外に広がるような形になってしまった」と修正すべき点を詳細に語った。
そうは言っても自己ベストの走り。今後に向けて良い材料も見つかった。田中は失敗を実感しつつも「その中でこのタイムが出た。そして対応できないスピードが出たということは、記録向上につながる良いきっかけ」と述べた。
今後は増幅したスピードを生かす走りをどのように見つけるか、成長し続ける彼女の姿に期待したい。
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