ミランでプレイするラインデルス photo/Getty Images
ラインデルスのような大物は移籍を検討してもおかしくない?
スーペルコッパ・イタリアーナでは宿敵インテルを撃破してトロフィーを手にしたものの、セリエAでは8位に終わってしまったミラン。決勝まで進んだコッパ・イタリアもボローニャに敗れて準優勝となり、全体的には満足できないシーズンだったと言える。
何よりの痛手は、来季の欧州カップ戦出場権を持っていないことだ。今夏の補強を展開するうえで、これはマイナスとなる。また、主力選手が退団を検討する理由になり得る。
クラブのレジェンドOBであるルート・フリット氏は、かつてのように世界的スターが集まる環境ではなくなったと現状を嘆く。今はミランにスターが集まるのではなく、ミランから実力者が出て行ってしまうことを心配しなければならない時代なのだ。
「サポーターは今季の結果に満足していないだろうし、それは当然だ。ミランとは毎年タイトルが求められ、少なくともCL出場権を争うことが当たり前とされてきた偉大なクラブだ」
「今季のチームもそこまで悪い戦力とは思わなかったが、正直何が起きたのかは分からない。タイアニ(ラインデルス)は新しい契約にサインしたばかりだが、今のサッカー界でこれはあまり意味がないことなのかもしれないね。彼は素晴らしい選手で、トロフィーを勝ち取るためにミランへ来たのだろう。その条件が整わないとなれば、遅かれ早かれ彼が移籍を決意するのは当然だ。もし彼がイタリアを去るなら、クラブにとって計り知れない損失だよ。かつては偉大なチャンピオンがミランにやってきたが、今では彼らを売却せざるを得ない状況なのだからね」(『TuttoSport』より)。
今季リーグ戦で10ゴール3アシストの結果を出したラインデルスには、マンチェスター・シティなどが関心を寄せているとされる。今のセリエAでもトップクラスのMFであり、本来はCLでプレイするにふさわしい実力者だ。フリット氏の言葉通り、ラインデルスがミランを離れるとなれば大打撃だろう。
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