FCポルトの指揮官に就任するファリオーリ photo/Getty Images
またイタリアから楽しみな指揮官が
2024-25シーズンのオランダ・エールディヴィジでは、終盤に世紀の大逆転劇が起きた。ラスト5試合の時点で首位アヤックスが2位PSVに9ポイント差をつけていたのだが、そこからアヤックスは急失速。
ネガティヴな形でのシーズン終了となったが、アヤックスは前の2023-24シーズンを5位で終えていたチームだ。それを考えれば、王者PSVを追い詰めただけでも見事と言えよう。
アヤックスをそこまで押し上げたのは、36歳と若いイタリア人指揮官フランチェスコ・ファリオーリだ。
トルコのカラギュムリュク、アランヤスポル、フランスのニースと経て、昨年よりアヤックスの指揮官に就任したファリオーリ。ここまでは順調にキャリアアップしており、アヤックスを2位へ導いた2024-25シーズンの戦いも悪いものではなかった。その成績から、新シーズンよりポルトガルの名門FCポルトの指揮官に就任することが決まっている。
ポルトは国内でスポルティングCP、ベンフィカと争い続けてきた3強の一角であり、2024-25シーズンは3位に終わってしまった。これは納得できない結果であり、ファリオーリに求められるのは優勝だ。
ファリオーリは就任に際して「再び成功し、競争力を取り戻すために何が必要かは分かっているつもりだ。全ての大会で上位を目指していく。スタートする7月11日より、我々は団結していかないといけない。
昨今イタリア代表の方は苦戦気味だが、指揮官は優秀な人材ばかりだ。名将カルロ・アンチェロッティはもちろん、マルセイユのロベルト・デ・ゼルビ、インテルをCLファイナルへ2度導いたシモーネ・インザーギなど、戦術家やモチベーターとして成功を収めてきた。
36歳と若いファリオーリも注目の青年指揮官と言えそうで、ポルトでも結果を残せた場合は5大リーグのクラブからも声がかかるだろう。