アストン・ヴィラのオリー・ワトキンス photo/Getty Images
“夢”の舞台へ
アーセナルの今夏のストライカー補強が一筋縄ではいかない様相を呈している。『TBR Football』の報道によると、スポルティングCPに所属するヴィクトル・ギェケレシュとの交渉が停滞しており、プランBとしてアストン・ヴィラのオリー・ワトキンスに白羽の矢が立つ可能性があるという。
ギェケレシュ本人はアーセナル移籍を熱望しており、クラブ側も獲得に前向きだが、スポルティング側との条件面で合意には至っていない模様だ。スポーツディレクターのアンドレア・ベルタ氏が交渉を続けているものの、時間の経過とともに不透明感が増している。
そんな中、ジャーナリストのグレアム・ベイリー氏は「ワトキンスはアーセナル加入を心の底から望んでいる」と伝えている。アーセナルは1月にも獲得に動いていたとされており、選手本人も2020年には「アーセナルでプレイするのは夢」と語っていた。
2020年に約3300万ポンドでヴィラに加入して以降、ワトキンスは87ゴールを記録。現在29歳と円熟期を迎えており、プレミアリーグで活躍した実績を誇る。RBライプツィヒに所属するベンジャミン・シェシュコに関しては、アーセナル側がその評価額を“割に合わない”と判断しており、獲得の可能性は低いと見られている。
一方、アーセナルはこの夏、積極的な補強により、チームの強化には一定の成果を見せている。しかしファンの関心は依然として新たな“9番”に向けられており、ギェケレシュ獲得が失敗に終わった場合、ワトキンスが一気に最優先候補へと浮上する可能性は十分にある。
評価額の折り合いがカギとなるが、ワトキンス自身の熱望も後押しとなれば、アーセナルの決断は早まるかもしれない。