リヴァプールのジョタ Photo/Getty Images
クラブの魂として記憶される“永遠の20番”
プレミアリーグのリヴァプールが、故ディオゴ・ジョタの背番号20をクラブ史上初めて永久欠番とする決定を下した。ジョタは先週、スペイン北西部サモラ近郊で起きた交通事故により28歳で逝去。
クラブは7月に発表した声明で、「彼が誇りを持って着けた番号であり、我々に多くの勝利をもたらした。ディオゴ・ジョタはこれからもリヴァプールFCの“20番”であり続ける」とし、男子チームのみならず女子チーム、アカデミーのすべてのカテゴリーで“20番”を欠番とすることを決定した。
2024-25シーズンは、ジョタにとってキャリア最高のシーズンだった。リヴァプールを史上最多タイとなるリーグ優勝20回目に導き、ポルトガル代表としてはUEFAネーションズリーグ制覇にも貢献した。
在籍期間中に公式戦182試合に出場し、65ゴールを記録。FAカップ、EFLカップ、そしてプレミアリーグ優勝を含む複数のタイトルを手にした。
フェンウェイ・スポーツ・グループでフットボール部門の最高責任者を務めるマイケル・エドワーズ氏は、「この決定はジョタの家族とも協議の上で行われたものであり、クラブとしてもファンの想いと同様に強い気持ちを抱いていた」と語っている。
「これはリヴァプールFCの歴史において前例のないことであり、唯一無二の人物に贈る、唯一無二の敬意の形だ。この背番号を永遠のものとすることで、彼を永遠に忘れないという意思を示す」
先週末には、リヴァプールおよびポルトガル代表の選手たちが家族や友人とともにジョタ兄弟の葬儀に参列。アンフィールドの外には多くのファンが花を手向け、深い悲しみの中でその死を悼んだ。