レヴァークーゼンの指揮官に就任したテン・ハーグ photo/Getty Images
チームは新たな世代へ
今夏にDFヨナタン・ターをバイエルンへ、ジェレミー・フリンポンとMFフロリアン・ヴィリツをリヴァプールへと売却したレヴァークーゼン。指揮官シャビ・アロンソも退任し、新指揮官にエリック・テン・ハーグを迎えての再出発だ。
すでにレヴァークーゼンは今夏の市場で積極的な動きを見せており、ヴィルツやフリンポンの売却益を使って複数の新戦力を獲得している。その多くは、将来性豊かな若手選手だ。
ブレントフォードから獲得したGKマルク・フレッケンは32歳とベテランだが、それを除けばPSVからアメリカ代表MFマリク・ティルマン(23)、リヴァプールからDFジャレル・クアンサー(22)、ボーフムからDFティム・オーマン(21)、BKヘッケンからDFアブドゥライ・ファイ(20)、ヘルタ・ベルリンからFWイブラヒム・マザ(19)、アルバセテからFWクリスティアン・コファネ(18)、ジョリバACからDFイッサ・トラオレ(18)、パリ・サンジェルマンからDFアクセル・テープ(17)を獲得。
このうちクアンサーとティルマンはサッカーファンの間でも有名な存在だろう。レヴァークーゼンはそれぞれ3500万ユーロで2人を獲得しており、今夏の目玉補強と言える。
クアンサーはセンターバックに入る選手だが、スウェーデンでブレイクしたファイとPSGのアカデミーから出てきた17歳のテープが将来的にクアンサーの相棒になる可能性がある。
マザは昨季ヘルタ・ベルリンの主力としてブンデスリーガ2部で5ゴール3アシストを記録しており、すでにアルジェリア代表デビューも果たしている有望株だ。
スペイン2部のアルバセテから獲得したコファネも昨季2部で20戦8ゴールの結果を出しており、189cmとサイズがあるのも魅力だ。パトリック・シック、ヴィクター・ボニフェイスといったセンターフォワードたちのバックアッパーからの成長が期待される。
現在の登録メンバーで30代の選手はGKルーカス・フラデツキー(35)、MFヨナス・ホフマン(33)、グラニト・ジャカ(32)、今夏加入したフレッケン、GKニクラス・ロンブ(31)、MFロベルト・アンドリッヒ(30)の6人のみ。今後の移籍次第ではさらに30代プレイヤーが減る可能性がある。
ブンデスリーガ公式は若手を軸に新時代を作っていくとレヴァークーゼンの今後に注目しているが、今夏の若手補強策は数年後に実を結ぶだろうか。