チェルシーのトロフィー掲揚の瞬間 Photo/Getty Images
中央で存在をアピールしたトランプ氏
FIFAクラブワールドカップはイングランドのチェルシーの優勝という形で幕を閉じたが、トロフィーリフトの瞬間が物議を醸した。アメリカのドナルド・トランプ大統領が、主将のリース・ジェイムズにトロフィーを手渡したあとにまるでチームの一員かのように前列の目立つ位置に居残っていたためだ。
英『Daily Mail』は「トランプ大統領がトロフィー掲揚に乱入」と伝えた。トランプ氏はFIFAのジャンニ・インファンティーノ会長から場を去るよう促されていたというが、おかまいなしで自分の存在をアピールしていた。
元FIFA審判員で、PGMOLのチーフでもあったキース・ハケット氏は、この“奇行”を非難している。『Football Insider』が伝えた。
「トランプ氏は明らかに祝賀会に乱入した。来年(のW杯)でも同じことをするだろう。試合が世界中に中継されるなか、トランプ氏はあらゆる機会で自分を宣伝するだろう」
世界最大の権力者のひとりであるトランプ氏。FIFAのインファンティーノ会長とは懇意にしていると伝えられており、FIFAもアメリカ、カナダ、メキシコ共催大会の成功に向けてホワイトハウスの支援を望んでいるはずだ。しかしトランプ氏の“出しゃばり”ようはサッカーファンから好意的に見られていないのも事実で、ネットには「台無し」「最悪」などの言葉が並んだ。
MFコール・パルマーも「ちょっと困惑した」と戸惑っていたが、トランプ氏は来年のW杯大会中も大いに自分の存在をアピールすることだろう。