12月に井上との対戦が噂されるピカソ(右) photo/Getty Images
ジャッジ一人は同点と判定
フェザー級10回戦で亀田京之介に判定勝ちしたWBCスーパーバンタム級1位アラン・ピカソ。その本人と陣営が井上尚弥戦に向けて自信を示している。
そのピカソは今年12月にサウジアラビアのリヤドシーズンでスーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥との対戦の可能性が指摘されている。そして日本時間20日に、米ラスベガスでS・バンタムより一つ上のフェザー級10回戦にて亀田と対戦し、判定勝利を飾った。
この亀田戦、戦前の予想ではピカソのKO勝利が妥当との見方もされていたが、蓋を開ければ判定にもつれ込み、0−2(95-95、93-97、92-98)。一人は同点だった。
それでもピカソのプロモーションを行うMPプロモーションズのショーン・ギボンズ社長は『BOXING SCENE』のインタビューにて「井上と対戦するだけの能力を示すことができた」と語った。そして「まだ成長の余地はあるが、カルデナスやマーロン・タパレスよりも技術がある」とピカソの素質を賞賛した。
ただ井上を倒す秘策はまだ見出せていないようで「井上を倒す方法はまだない。大切なのは学び、成長。距離を取ってボディーを狙うという武器はある」と述べ、今後対策を練ることを示唆した。
またピカソ本人も亀田戦を終えて自分の価値を証明できたとし「タイトル戦は、7歳でボクシングを始めた時から17年間望んでいた。全てを賭けて挑む準備はできている」と述べ、アピールした。
果たして12月に井上とピカソは対戦することになるのか、今後の動向が注目される。