ハイセンはレアルへ photo/Getty Images
開幕戦は王者リヴァプールとの戦い
成功を収めた中堅クラブは、その次の移籍市場でビッグクラブから主力選手を引き抜かれる運命にある。中堅クラブにとってはそれが重要なビジネスでもあるのだが、その穴を埋めていくのは簡単ではない。
英『Vavel』が気にかけているのは、昨季もアンドニ・イラオラの下で印象的なフットボールを展開したボーンマスだ。
特にボーンマスは最終ラインに優秀な若手DFを擁していると話題になり、今夏の市場ではDFディーン・ハイセンがレアル・マドリードへ、ミロシュ・ケルケズがリヴァプールへ引き抜かれている。さらにはDFイリザ・ザバルニーもパリ・サンジェルマンからの関心が続いていて、最終ラインから一気に複数選手が抜けるのは厳しい。
チェルシーからレンタルで加わっていたGKケパ・アリサバラガもレンタル期間が終了し、ボーンマスを離れた。ケパはチェルシーからアーセナルへと完全移籍しており、新シーズンからはアーセナルでの戦いだ。
ボーンマスもGKにはチェルシーからジョルジェ・ペトロビッチを獲得し、ケルケズの抜けた左サイドバックにはスタッド・レンヌからアドリアン・トリュファートを加えた。同メディアはトリュファートが親善試合で良い動きを見せていると称賛していて、左サイドバックとしてケルケズの穴を埋める存在になるかもしれない。
しかしここまで目立った補強はこの2人だけで、開幕が2週間後に迫るプレミアの戦いへ不安は残る。
さらにMFルイス・クック、ライアン・クリスティー、FWルイス・シニステラ、ジャスティン・クライファートなど負傷でコンディションが整っていない選手も複数いて、チームは万全の状態で開幕を迎えられそうにない。
まだ移籍市場は開いており、ハイセンとケルケズの売却で約1億ユーロの移籍金を稼いでもいる。さらなる戦力強化も可能ではあるが、イラオラとクラブは解決策を見つけられるか。15日の開幕戦では王者リヴァプールと対戦することになっており、これもボーンマスにとっては大きな試練だ。