リーズで奮闘する田中(右) photo/Getty Images
残留へフィジカルを武器にしたい考え
昨夏にデュッセルドルフからリーズ・ユナイテッドへ移籍し、チームのプレミア昇格に貢献した日本代表MF田中碧。田中の貢献度はサポーターも認めるところで、1シーズンでポジションの確保に成功した。
しかし、2部とプレミアリーグの戦いは異なる。地元メディア『Leeds United News』は、新シーズンに田中がポジションを失う可能性があると取り上げている。
理由は、チームが進める『巨人化』だ。近年のリーズはプレミアと2部を行ったり来たりするシーズンが続いているが、クラブはフィジカルバトルに弱かったことがプレミアで戦えなかった1つの原因と考えているという。
その考えに合わせ、今夏の市場ではサイズのある選手を立て続けに獲得している。田中と同じ守備的MFでは、ホッフェンハイムから194cmの大型MFアントン・シュタッハ、ニューカッスルから187cmのMFショーン・ロングスタッフを獲得。
前線にはヴォルフスブルクを離れた185cmのFWルーカス・ヌメチャをフリーで獲得し、最終ラインにはセンターバックにウディネーゼから190cmのDFジャカ・ビヨル、ヴォルフスブルクから191cmのセバスティアン・ボルナウ、左サイドバックに180cmのガブリエウ・グドムンドソンを獲得している。
ムンドソンは特別大きな選手ではないが、今夏リーズが獲得した新戦力はいずれも180cmオーバーの選手たちだ。新シーズンはプレミア残留が目標となり、そのためにフィジカルの強さを武器にセットプレイを活かしたい考えだ。
同メディアは昨季の田中のパフォーマンスを称える一方で、フィジカルの弱さが露呈するところもあったと綴る。
「田中は昨季チームの人気選手だった。テクニックに優れ、プレミアリーグにふさわしオーラを放っていた。
昨季の貢献度を考えると手厳しい評価に思えるが、プレミアと2部の戦いが異なるのは事実だ。昇格に合わせて新戦力を大量に獲得することも定番であり、田中はもう一度ダニエル・ファルケ監督にアピールしていく必要がありそうだ。