人気ファイターのコナー・マクレガー photo/Getty Images
試合前の心構えに問題か
コナー・マクレガーがハビブ・ヌルマゴメドフに敗れたUFC229の舞台裏について、かつてのチームメイトであるアルテム・ロボフが語った内容が波紋を広げている。2018年に行われたこの一戦は「MMA史上最大の戦い」として注目を集めたが、マクレガーは4Rにネッククランクで敗北。
ロボフは『The Ariel Helwani Show』に出演し「あの試合はコナーにとって心残りになっている。なぜなら、ほとんどトレーニングしていなかったからだ」と明言した。彼によると、マクレガーは週2回しか練習しておらず、ロボフがラスベガスでの本格的なキャンプを提案した際も「ふざけるな」と突っぱねられたという。「あの時の彼は“パーティーモード”だった。もし週4で練習していれば、ハビブに勝っていたかもしれない」とロボフは悔しさを滲ませている。
さらにロボフは「エディ・アルバレス戦のような全盛期のマクレガーだったら、話は違った。100%の状態であれば、再びハビブをケージに引き戻せるはずだ」と語っており、リベンジマッチへの期待も口にした。ヌルマゴメドフは2020年にジャスティン・ゲイジーを下し、無敗のまま引退しているが、復帰への誘いは後を絶たない。
一方で、マクレガーは2021年にダスティン・ポイエーに敗れて以降、ケージから遠ざかっている。昨年にはマイケル・チャンドラーとの復帰戦が予定されていたが、トレーニング中の負傷により中止に。現在37歳のマクレガーは薬物検査プールに再登録しており「ホワイトハウスでのUFC開催」を視野に入れて動いているようだ。
BKFCの代表でもあるビジネスパートナー、デイブ・フェルドマン氏はマクレガーが「あと2試合の契約を残している」と述べ、復帰に向けて準備を進めていることを明言。「本人から『テスティングプールに入った。カムバックの準備をしている』と直接聞いた」とも語っており、マクレガーの再起は現実味を帯びてきた。果たして再び世界を熱狂させる日が訪れるのか、その動向から目が離せない。