ユヴェントスでプレイするユルディズ photo/Getty Images
サッカーを選んで正解だった
今ではユヴェントスの10番を任され、トルコ代表でもエース候補として期待されているFWケナン・ユルディズ。その才能を見抜いた人物とされるのが、SVザレルンのユースアカデミーでディレクターを務めてきたデトレフ・スタウデ氏だ。
伊『TuttoSport』によると、同氏はまだ子供だったユルディズが近所でサッカーをしているところを見たという。その際に才能があると気付き、自身のアカデミーへの引き抜きに動いたと振り返る。
「ケナンの才能を見つけたのは私だったのか?おそらくはそうだと思う。私はクラブの育成部門を担当していて、独自のトレーニングプランを持っていた。ケナンはレーゲンスブルクのドナウ川近くに住んでいて、そこで彼が壁に向かってボールを蹴っているところを見かけた。その時にはすでにシュートテクニックを備えていて、パワーもあった。彼に私とトレーニングしないかと声をかけたが、彼はキックボクシングを習おうとしていて、サッカーはやりたくないと言われてしまった。しかし数週間後にもう一度説得した際には、考えが変わってサッカーがやりたいと言ってもらえたんだ。彼はアカデミーですぐにチーム屈指の選手の1人となった。粘り強さ、並外れた野心あり、決断力もあった。技術的なスキルも、スピードもだ」
「彼は年上のカテゴリーでプレイすることになり、早い段階から他クラブのトライアルを受ける機会も増えた。ニュルンベルク、ISSVヤーン、そしてバイエルンだ。
同氏の目利きは当たりだったということだろう。ユルディズはバイエルンのアカデミーでも成長を続け、2022年にはユヴェントスへ。現在20歳だが、早くもユヴェントスの重要プレイヤーとなっている。