リヴァプール時代のファビーニョ photo/Getty Images
クロップ政権時の功労者
アル・イテハド所属のファビーニョがイギリス紙『The Guardian』の取材に応じ、2023年夏にリヴァプールを退団した時の様子について語った。
ファビーニョは2018年夏にモナコからリヴァプールに加入し、ユルゲン・クロップ前監督のもとで不動のアンカーとして活躍。
その後、2023年7月31日にサウジアラビアのアル・イテハドへの移籍が発表されたファビーニョだが、当初は移籍について全く考えていなかったという。
「リヴァプールを去るつもりは全くなかったし、もしも移籍するならヨーロッパのクラブに行きたかった。僕は、サッカーをプレイしてさらに成長するうえでリヴァプールは世界最高の場所だと思っていた」
しかし、その後クロップ前監督やクラブ関係者との話し合いの中で彼らの自身に対する評価があまり高くないことに気づき、移籍を決断したという。
「2023-24シーズンの最初の頃にアル・イテハドからオファーが来て、クラブの責任者たちは『これはクラブにとっても君にとっても良い話だ』と言った。僕は、自分はチームにとって重要な選手だから、クラブはこのオファーを断ると思っていた。でも、そのうち彼らが僕を売る準備をしていることに気づいた」
「監督は僕に電話をしてきて、僕が何を望んでいるのかを尋ねた。『オファーのことは知っているし、良い話だと思っている』と僕が言うと、彼は『クラブを去りたいと思っている選手を邪魔するつもりはない』と言った。これが間違いなく移籍へのドアを開けた。この会話次第で僕はクラブに残ったかもしれないけど、彼はドアを開けたままにしたんだ。その後で僕は平和的に退団した。今は自分の決断によって幸せを感じている」
クロップ前監督をはじめとした当時の関係者たちの対応が違っていれば、ファビーニョの退団はなかったかもしれないということのようだ。