W杯欧州予選で連勝も、イングランドの戦いはやっぱり退屈? 「...の画像はこちら >>

イングランドはアンドラに勝利 photo/Getty Images

トゥヘル就任後も大きな変化はなし?

6日に2026ワールドカップ・欧州予選でアンドラ代表を2-0で撃破したイングランド代表。ひとまず白星を手にすることは出来たが、エンタメ性があったかと問われれば微妙なところだろう。



前半に相手のオウンゴールで先制したが、そこからゴールが奪えない展開が続き、67分にMFデクラン・ライスが追加点を挙げての2-0勝利だ。格下のアンドラ相手にシュート数も11本と少なく、ホームでの戦いとしては納得できない内容か。

英『ITV』によると、マンチェスター・ユナイテッドで活躍した解説のロイ・キーン氏は退屈なイングランドに戻ってしまったと感想を口にする。

「監督もあまり満足はしていないように思う。後半の戦いにはフラストレーションを感じたのではないかな。今夜のイングランドは昔のやり方に戻ってしまったかのようだ。特に後半は横パスやバックパスが多かった。このゲームは2点奪ったが、2点目はクロスからだった。もう少しクロスを増やす必要がある。試合を複雑にするのではなくね。依然として後退しすぎている」

前任の指揮官ガレス・サウスゲイトはEURO2020、2024で準優勝の成績を収めるなど一定の結果を残した一方で、退屈な試合が多いと批判を受けてきた。

今年1月より指揮官に就任したトーマス・トゥヘルには魅力的なサッカーが求められているが、ここまで魅力的な戦いは出来ていない。
6月には親善試合でセネガルに1-3で敗れるなど、国内人気も上がっていないのが現状だ。

もっとも、今回戦ったアンドラのように欧州予選ではイングランド相手に守備を固めてくる相手が多いため、退屈なゲームが増えるのも仕方がないと擁護する声もある。自陣に引きこもる相手を崩すのは簡単なことではない。

とはいえ今のイングランドは2列目から前線にかけて強烈なタレントが揃っているだけに、世界中のファンが魅力的なサッカーを求めている。2026ワールドカップ本番では魅惑のサッカーで優勝を目指してほしいが、トゥヘルの中で形は見えてきているだろうか。



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