ファン・バステン、V・ペルシーらを超えるオランダ代表歴代最多...の画像はこちら >>

クーマン監督と握手を交わすデパイ photo/Getty Images

来年のW杯での活躍が条件だ

7日に2026ワールドカップ欧州予選でリトアニアと対戦したオランダ代表は、3-2で勝利。そしてこのゲームではエースのメンフィス・デパイが2ゴールを記録していて、これでデパイは代表通算得点数を52に伸ばした。



これでデパイはロビン・ファン・ペルシーをかわし、オランダ代表最多得点記録を塗り替えたことになる。代表104キャップで52ゴールの成績は見事だろう。

ただ、数字に比べて評価はあまり高くない。50ゴールで第2位のファン・ペルシー、37ゴールで第5位のデニス・ベルカンプ&アリエン・ロッベン、35ゴールで8位のルート・ファン・ニステルローイ、同国にとって伝説のストライカーであるマルコ・ファン・バステン(24ゴール)などと比べると、デパイの評価は今ひとつだ。

理由はシンプルで、EURO&ワールドカップ本大会での得点数が少ないからだ。52ゴールのうちEURO&ワールドカップ欧州予選で奪った得点が27ゴールもあり、親善試合で11ゴール、UEFAネーションズリーグで8ゴール、EUROとワールドカップ本大会では6ゴールに留まる。

元オランダ代表のルート・フリット氏は、重要な舞台でゴールを決めて評価を上げてほしいとデパイにエールを送る。

「彼は主要大会で重要なゴールを決める必要があるよ。重要なゴールを決めれば、オランダのヒーローになれる。それが偉大な選手、人々の記憶に残る選手になる要素だ。ファン・バステン、スナイデル、ファン・ペルシーなど、彼らは伝説を築いてきた。デパイも主要大会で決定的なゴールを決めれば、伝説を築けるだろう」(『Ziggo Sport』より)。


代表歴代最多得点記録を更新しながら、評価が伸びないのは少々厳しい。しかしオランダの場合は歴代のストライカーたちが優秀すぎることもあり、歴代のレジェンドとデパイを単純な得点数で比較することも難しい。

来年のワールドカップ本番でオランダを上位へ導くことができれば、デパイの評価は本物となるだろう。



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