■【就活企業研究シリーズ】企業業績、従業員数、給与と最近の株価
企業の最新の株価や業績実績とともに、シリーズでお伝えしている「就活企業研究シリーズ」。今回はその中でも京都大学情報学研究科(修士課程)の卒業生が就職する人数が上位の企業ランキング及びそのうち上場企業1社をピックアップし、有価証券報告書をもとに過去5年間の業績動向、従業員数、年間平均給与や最近1年間の株価動向について見ていきましょう。
■京都大学情報学研究科(修士課程)の卒業生が就職する上位企業ランキング
京都大学が2018年9月に発表した2017年度における情報学研究科(修士課程)を卒業した学生の就職人数が3人以上の就職先は以下の通りです。
- パナソニック:8人(0人)
- 日産自動車:7人(2人)
- KDDI:6人(2人)
- ソニー:6人(1人)
- トヨタ自動車:5人(0人)
- 日立製作所:4人(0人)
- 富士通:4人(0人)
- リクルートホールディングス:4人(0人)
- NTTドコモ:3人(0人)
※カッコ内は女子で内数
136名が就職し、そのうち3名以上の就職先が先に示したものです。
■就職先企業の業績、従業員数、給与と最近の株価
ここまで見てきたように、京大の情報学研究科(修士課程)の就職先は日本を代表する数多くの企業が並びます。
情報学研究科ですが、自動車メーカーが上位に並んでいるのは特徴的です。自動車の電装化は当然のこととして、自動運転とともに「AI」や「コネクティッド」などのバズワードも耳にするようになりましたが、テクノロジーの変化とともに必要とされてきているということでしょう。
さて、ここまで見てきた上位就職先企業について、特徴的な企業をピックアップし、業績動向や従業員数、給与とともに最近の株価を見ていきましょう。
日産自動車
同社の過去3年の業績動向を見ていきましょう。
経常利益は5000から8000億円のレンジで推移しています。2014年3月期には5271億円であったのが、2017年3月期には8647億円を計上しています。また、2018年3月期には7503億円となっています。
では、同社の従業員数や給料はどうなっているのでしょうか。
2018年3月期の連結の従業員数は13万8910人。
最後に同社の過去1年の株価動向について見てみましょう。
2018年は年末にかけて大きく値を下げましたが、その後は反発をしています。ゴーン氏の問題もあり、株価は軟調な局面もありましたが、現在は値を戻す格好となっています。
1年前には1100円水準であったのが、年末には800円台に突入。現在は値を戻し950円台となっています。
【ご参考:業界研究及び企業研究に関しての注意点】
ここでお示ししたランキングや企業が必ずしも学生の人気ランキング順というわけではありません。
積極的に採用する企業が結果として上位就職先企業となっている側面もあります。ただ、学生が就職を希望しないことには最終的には就職先にはなりません。その観点からも、採用側の企業と大学生の需要と供給が一致した結果といえるでしょう。
また、注意すべきは連結従業員数と単体従業員数の違いです。
最後に、企業研究をする際には、今回参考したような有価証券報告書や決算説明会資料なども参考にするとよいでしょう。決算説明会資料はどの投資家にもわかるように説明がされていることも多く、学生にとっても有益な資料といえます。決算説明会資料はアニュアルレポートほど堅苦しくなく、事業ごとの業績が分かりやすい資料といえます。
【参考文献】
京都大学学生総合支援センター キャリアサポートルーム「就職のしおり 2019」