■【東京株式市場】 2019年9月2日
■株式市場の振り返り-日経平均株価は反落、売買代金は約5年4カ月ぶりの記録的低水準
2019年9月2日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 20,620円(▲84円、▲0.4%) 反落
- TOPIX 1,505.2(▲6.6、▲0.4%) 反落
- 東証マザーズ株価指数 845.9(+4.7、+0.6%) 続伸
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:506、値下がり銘柄数:1,569、変わらず:74
- 値上がり業種数:4、値下がり業種数:29
- 年初来高値更新銘柄数:29、年初来安値更新銘柄数:30
東証1部の出来高は8億281万株、売買代金は1兆3,299億円(概算)となり、いずれも先週末より大幅減少となりました。米中貿易摩擦問題で予定通りに相互の関税引き上げが実施される中、模様眺めムードが一気に強まりました。
結果的に、売買代金は今年最低を記録したばかりでなく、約5年4カ月ぶりの低水準となりました。深刻な薄商いであり、証券会社の業績悪化が懸念されます。
そのような中、日経平均株価は終日マイナス圏で推移しました。ただ、前場の序盤に一時▲90円安まで下落した後は下押しせず、膠着感の強い値動きとなりました。日中の値幅(高値と安値の差)は約53円に留まっており、ほとんど動きがなかったと言っていいくらいです。
なお、TOPIXも同じような値動きで反落しました。
■東証マザーズ株価指数は続伸、売買代金は19日連続で1,000億円割れ
東証マザーズの出来高は4,531万株、売買代金694億円となり、いずれも先週末より減少しました。個人投資家の物色意欲が停滞しており、売買代金は19日連続で1,000億円を下回っています。
ただ、売られ過ぎ感の強い銘柄を中心に買戻しが入り、株価指数は続伸となりました。依然として800ポイント割れの可能性も残っていますが、今後の展開は個人投資家の投資マインド回復次第と言えそうです。
■先週末に急騰したオリンパスが大幅続伸、マツダやヤマハ発動機が大幅安
個別銘柄では、ソフトバンクグループ(9984)が大きく値を下げ、信越化学工業(4063)やNTTデータ(9613)も安く推移しました。
また、医薬品株の一角が売られ、第一三共(4568)、エーザイ(4523)、テルモ(4543)などが大幅安となり、大日本住友製薬(4506)は年初来安値を更新しています。
さらに小売り株でも総じて売りが優勢となり、しまむら(8227)、ミニストップ(9946)、ヤマダ電機(9831)などが大幅下落となりました。
その他では、自動車株でマツダ(7261)、ヤマハ発動機(7272)、三菱自動車(7211)などの下落が目を引きました。
一方、NTTドコモ(9437)が連日で年初来高値を更新し、アドバンテスト(6857)も再び年初来高値更新となりました。また、ハイテク株では、先週ソニー(6758)が売却したオリンパス株を自社株買いとしたオリンパス(7733)が大幅続伸となり、富士通(6702)も堅調に推移しています。
ただ、全体的には、記録的な薄商いの影響もあって、目立った値動きは少なかったと見られます。
新興市場(東証マザーズ)では、メルカリ(4385)が大きく値を上げ、サンバイオ(4592)や窪田製薬ホールディングス(4596)も急騰しました。一方、シェアリングテクノロジー(3989)が急落し、手間いらず(2477)も売りに押されて推移したようです。