ここ数年「断捨離」や「片付け」をする人が増え、今では生前整理や遺品整理も話題になることがあります。持っている物を手放すのは簡単だと思われがちですが、場合によってはすごく面倒だし、お金がかかってしまうこともあるのは事実。
実際、筆者は約3万円を出して物を処分しました。この先も出てくるであろう不用品。処分のコストを少しでも下げるためにどうすればいいのでしょうか。
■捨てるだけで数万円にもなる処分費用
物を処分する場合、筆者はフリマアプリやネットオークションなどを使います。まだまだ使える物も多いですし、少しでもお金になった方が嬉しいからです。とはいえ、送料や手間を考えると売ることを躊躇う物もあり、以前片付け専門の業者さんに処分をお願いしたことがありました。
具体的には、マットレス(3枚)、壊れたワインセラー、サーフボード、すごく重い椅子、ホワイトボード(大型)、あとは細々した物です。これらは、重さがあったりサイズも大きいので、通常の宅急便で送ることができません。そのため、出品者が送料を負担することが多いフリマへの出品には不向きなのです。
これらの処分費用ですが、合計で「2万8,296円」になりました。
業者さんの基本料金:4,000円
運搬料:1,000円
処分費:1万5,500円
リサイクル料金(ワインセラー分):4,715円
振込手数料:185円
手続き代行手数料:800円
消費税:2,096円(10月1日前だったので税率は8%)
振込手数料と手続き代行料は、リサイクル料金にかかってくるものです。家電の場合はリサイクル料金がかかるので、手続きが必要になるようです。
サイズが大きいので、4,000円近くかかりましたね。他には、ワインセラーがリサイクル料金とは別に処分費がかかりました。マットレスは、1枚1,000円程度。もし中にスプリングが入っていると、金額は跳ね上がるそうです。椅子は重さの割には安くて1,000円でした。トータルで3万円弱。この金額を見たときには、買うときにお金を払い、捨てるときにもお金を払うということに、すごく虚しさを感じてしまいました。
■「フリマアプリ」を使って物を減らす
物を処分するだけでお金がかかる事実がある以上、これをどうにか回避したり、少なくとも金額を減らしたいと思いますよね。
そこでまず考えて欲しいのが、「売る」ことです。筆者はフリマアプリやネットオークションの専門家でもあるので、これらを駆使して売ろうと考えます。
■ネットフリマほど高く売れないけれど…手っ取り早く売るなら「リサイクルショップ」
ネットフリマの場合には、出品から購入まで時間がかかることもあります。また、出品や発送など手間だと感じる人も少なくありません。その場合にはリサイクルショップなど「買取」を利用するのがおすすめです。
店舗に持ち込む「店舗買取」、不用品を段ボールに詰めて宅急便で着払いで送る「宅配買取」、家まで来てもらう「出張買取」などサービスも充実しています。ただし、ネットフリマよりも価格が下がる傾向がありますし、買い取り不可の品物もあるので事前確認は必要です。
■ただで「あげる」サービスを利用する
フリマでもリサイクルショップでも売れない場合には、「ただであげる」ことも考えてみましょう。例えば家電の場合には、売れなくて処分をするとなるとリサイクル料が数千円かかることもあります。また家具なども粗大ゴミになってお金をかけて処分することになるのです。でも、ただでもいいから誰かにあげることができれば、少なくともマイナスにはなりませんよね。欲しい人を探す場合には、ジモティー( https://jmty.jp/ )やAgeru( https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000049149.html )というアプリが利用できます。
■家1軒を片付けるのに100万円かかる!?
筆者が処分を依頼した業者さんの話では、家1軒を片付けるのに最低でも30万円、場合によっては100万円もかかってしまうそうです。処分費だけでも相当な額になりますし、片付ける人の人件費もかかります。また1日で終わらないケースもあるので、そうなると費用は膨らむばかり。それを聞いて、できるだけ物を少なくしておかないと、「片付け貧乏」になってしまうと思いました。
■まとめにかえて
「片付け貧乏」を防ぐには、日常的に不用品を手放していく習慣を身につけるのが一番の方法だと筆者は考えています。一気にやろうとするから「大変だ」と思ってしまうのだから、「今日は本棚の一番上。来週は2段目」というように少しずつやればいいのです。幸い、どのサービスも使いやすくなっているので、難しい作業はありません。まずは今、目についたその不用品!それから出品をしてみてはいかがでしょう。