■【東京株式市場】 2020年7月16日
■株式市場の振り返り - 日経平均株価は反落、23,000円台回復を目前に足踏み
2020年7月16日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 22,770円(▲175円、▲0.8%) 反落
- TOPIX 1,579.0(▲10.4、▲0.7%) 反落
- 東証マザーズ株価指数 1,000.9(▲16.1、▲1.6%) 反落
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:721、値下がり銘柄数:1,387、変わらず:63
- 値上がり業種数:16、値下がり業種数:17
- 年初来高値更新銘柄数:33、年初来安値更新銘柄数:0
東証1部の出来高は14億7,564万株、売買代金は2兆4,595億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。
米国株式相場は続伸したものの、東京都の新型コロナ新規感染者数急増などを懸念した売りが優勢となりました。
そのような中、日経平均株価は終日マイナス圏で推移し、反落となりました。23,000円台回復はいったんお預けになった形です。取引時間中の高値は22,925円(▲20円)、安値は22,739円(▲206円)となり、値幅(高値と安値の差)は約186円となっています。
なお、TOPIXも同じような値動きで反落となりました。
■東証マザーズ株価指数は反落、売買代金は64日連続で1,000億円超え
東証マザーズの出来高は1億4,908万株、売買代金は2,045億円となり、いずれも前日より増加しました。個人投資家の売買は堅調に推移し、売買代金は64日連続で1,000億円を上回り、再び2,000億円を上回っています。
ただ、一部主力銘柄が売りに押された結果、株価指数は反落となりました。終値はかろうじて1,000ポイントを維持しましたが、このまま大台を固められるのか注目されそうです。
■新型EV発表の日産自動車が連日の急騰、中外製薬など医薬品株が売りに押される
個別銘柄では、直近で株価上昇が続いた大型株が利益確定売りに押されるケースが特に医薬品株で目立ち、中外製薬(4519)、小野薬品工業(4528)、第一三共(4568)がいずれも大幅下落となり、エーザイ(4523)は5日続落となりました。
また、ハイテク株でも株価上昇が続いた東京エレクトロン(8035)が大幅安となり、アドバンテスト(6857)、村田製作所(6981)、富士通(6702)も大幅下落で引けています。
その他では、機械株でキーエンス(6861)、ディスコ(6146)、SMC(6273)が売りに押されて大幅安となり、小売り株では上場来高値更新が続いたニトリホールディングス(9843)が値を下げました。
一方、新型EV(電気自動車)「アリア」を発表した日産自動車(7201)が一時+7%に迫る上昇となり、前日に続く急騰となりました。「アリア」は航続距離最大610kmのSUVで、自動運転やパーソナルアシスタントなど最新の技術が盛り込まれているとされます。
また、小売り株では株価下落が続いた百貨店株が買い戻され、三越伊勢丹ホールディングス(3099)や高島屋(8233)が値を上げています。
その他では、下落が目立ったハイテク株でソニー(6758)が堅調に推移し、年初来高値を更新したのが目を引きました。
なお、前日に上場来高値を更新したウエルシアホールディングス(3141)は、取引時間中に連日で上場来高値更新となりましたが、直後から利益確定売りに押され、終値は▲5%安の急落で引けています。
新興市場(東証マザーズ)では、メルカリ(4385)が取引時間中に6日連続の年初来高値更新となりましたが、終値は下落しました。