■【東京株式市場】 2020年7月30日



爆発事故のコロワイドが急落で年初来安値更新! 日経平均株価は...の画像はこちら >>

■株式市場の振り返り-日経平均株価は今年2度目の5日続落、FOMC終了でも方向感乏しい



2020年7月30日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)



  • 日経平均株価 22,339円(▲57円、▲0.3%) 5日続落
  • TOPIX 1,539.4(▲9.5、▲0.6%) 3日続落
  • 東証マザーズ株価指数 971.9(+12.1、+1.3%) 5日ぶり反発

東証1部上場銘柄の概況



  • 値上がり銘柄数:769、値下がり銘柄数:1,321、変わらず:81
  • 値上がり業種数:4、値下がり業種数:29
  • 年初来高値更新銘柄数:52、年初来安値更新銘柄数:51

東証1部の出来高は13億42万株、売買代金は2兆2,659億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。



米国FOMCの結果が出ましたが、新型コロナへの懸念が残る中で盛り上がりに欠けた商いとなりました。

売買代金は増加したものの、2兆3,000億円レベルに止まっています。



そのような中、日経平均株価は方向感に乏しい値動きとなり、最後は今年2回目の5日続落で終わりました。取引時間中の高値は22,506円(+109円)、安値は22,334円(▲63円)となり、値幅(高値と安値の差)は約172円となっています。



なお、TOPIXも同じような値動きで3日続落となりました。



■東証マザーズ株価指数は5日ぶり反発、売買代金は72日連続で1,000億円超え



東証マザーズの出来高は1億1,270万株、売買代金は1,535億円となり、いずれも前日より増加しました。売買代金は72日連続で1,000億円を超えていますが、個人投資家にも様子見スタンスが継続されたようです。



なお、一部主力銘柄にわずかながら買戻しが入ったことで、株価指数は5日ぶりの反発となりました。ただ、終値は依然として1,000ポイント割れが続いています。



■通期減益予想の花王が急落、営業時短要請で外食株が軒並み大幅下落



個別銘柄では、化粧品事業の不振などから、前日に通期(2020年12月期)の業績予想を一転して減益見通しに下方修正した花王(4452)が一時▲6%超安へ急落し、終値も▲5%超安のまま引けました。



また、決算発表ではなかったものの、化粧品事業を柱とする資生堂(4911)も連想売りに押されて一時▲6%安に迫る急落となっています。



さらに、前日の決算発表で大幅赤字に陥った三越伊勢丹ホールディングス(3099)が▲10%超安の暴落で上場来安値を更新し、高島屋(8233)など他の百貨店株も大幅安となりました。



その他では、取引時間中に東京都が飲食店に営業時間短縮を要請することが報じられたことを受け、吉野家ホールディングス(9861)など外食株が軒並み値を下げ、串カツ田中ホールディングス(3547)は一時▲11%超安の暴落となりました。



なお、外食株では、郡山市(福島県)で「しゃぶしゃぶ温野菜」のガス爆発事故(1人死亡、18人負傷)が起きたことを懸念し、運営会社であるコロワイド(7616)が▲7%安に迫る急落で年初来安値を更新したことが目を引きました。



一方、ソフトバンクグループ(9984)が大幅上昇で怒涛の6連騰、3日連続で年初来高値更新となりました。



また、ソニー(6758)の関連会社であるエムスリー(2413)も一時+9%高に迫る急騰となり、こちらも連日で年初来高値を更新しています。ちなみに、日経平均株価採用銘柄のエムスリーの指数寄与度は(225銘柄中)第10位まで上昇し、ソニーの第20位を大きく引き離しました。



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