■【東京株式市場】 2020年10月6日
■株式市場の振り返り-日経平均株価は続伸、トランプ退院でも様子見スタンス強まる
2020年10月6日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 23,433円(+121円、+0.5%) 続伸
- TOPIX 1,645.7(+8.5、+0.5%) 続伸
- 東証マザーズ株価指数 1,265.6(+11.9、+1.0%) 続伸
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,152、値下がり銘柄数:923、変わらず:103
- 値上がり業種数:28、値下がり業種数:5
- 年初来高値更新銘柄数:52、年初来安値更新銘柄数:2
東証1部の出来高は9億8,971万株、売買代金は1兆9,941億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。
トランプ大統領が退院したことでリスクオンモードが高まりましたが、それ以上に様子見スタンスも強まったようです。
そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移して続伸となりました。ただ、積極的な売買が控えられたことで、前日に続き狭いレンジ内での値動きに止まったようです。取引時間中の高値は23,441円(+129円)、安値は23,331円(+19円)となり、値幅(高値と安値の差)は約110円となりました。
なお、TOPIXも同じような値動きで続伸のまま引けています。
■東証マザーズ株価指数は続伸、売買代金は116日連続で1,000億円超え
東証マザーズの出来高は1億751万株、売買代金は2,475億円となりました。
出来高は前日並みでしたが、売買代金は増加しています。依然として個人投資家の投資意欲は堅調であり、売買代金は116日連続で1,000億円を超え、4日連続で2,000億円を上回っています。
また、株価指数も続伸となり、約2年8カ月ぶりの高値を付けました。終値は1,300ポイント回復を徐々に視野に入れています。
■イオンが連日の年初来高値更新、ハイテク株ではNECなどが利益確定売りに押される
日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄
- ソフトバンクグループ(9984)
- リクルートホールディングス(6098)
- エムスリー(2413)
軟調な株価推移が続いていた通信株がいったん買い戻され、KDDI(9433)とソフトバンク(9434)が揃って大きく値を上げました。なお、NTTドコモ(9437)はTOB価格3,900円付近の推移が続いています。
また、小売り株ではスーパー部門の売上好調が続くイオン(8267)の株価上昇が止まらず、この日も連日で年初来高値を更新しました。ちなみに、3月中旬のコロナ暴落時につけた安値から約+62%上昇しています。
イオンの過去1年の株価推移

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その他では、半導体関連のハイテク株で出遅れ感が残っていたルネサスエレクトロニクス(6723)がようやく年初来高値を更新したことが目を引きました。
日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄
- ダイキン工業(6367)
- オリンパス(7733)
- NTTデータ(9613)
ハイテク株の一角が利益確定売りに押され、NEC(6701)が大幅安となり、シャープ(6753)、ソニー(6758)、富士通(6702)なども軟調に推移しました。
また、三井不動産(8801)や三菱地所(8802)など不動産株が下落し、銀行株ではみずほフィナンシャルグループ(8411)が軟調に推移しています。
その他では、先週末に約220億円の資本増強策を発表したエイチ・アイ・エス(9603)が需給悪化懸念で続落したことが目を引きました。