新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で外出自粛となり、家にこもった人も少なくありません。また子どもの学校が休校になったり、仕事がテレワークになるなど、家で過ごす時間が増えました。



今でこそ自粛は解除されていますが、家での時間が増えた人も少なくないでしょう。そうなってくると気になるのが食事のこと。作る側からすれば簡単に作れて美味しいものを選びたいですよね。



そこで今回はCCCマーケティング㈱が発表した「コロナ禍における香辛料の購入状況( https://tsite.jp/r/receika/congestion_repo/09/?utm_source=tsite&utm_medium=shorturl&utm_campaign=srt0003013 )」をもとにして、どんな食品が売れたのかを見ていきます。



■食品全体で見ると乾麺や野菜缶詰を買う人が増えた



CCCマーケティング㈱が発表した「コロナ禍における香辛料の購入状況」を紐解いていくに当たって、まずは食品(食材や調味料)において前年よりも購入者が増えたものを見ていきます。



2020年3月~8月で、スーパーやコンビニ、ドラッグストアなどで購入ができる食品の中で、前年よりも買う人が増えたものは「乾麺」や「野菜缶詰」となりました。



乾麺は3月、4月で1位、野菜缶詰は5月~8月で1位となっています。他にも味噌やソース、つゆなどの調味料も前年よりも買う人が増えたことがわかります。賞味期限が長く、長期保存ができるものが好まれたようです。



外出自粛で売れたのは「香辛料」?!爆売れしたのは…

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購入者UU数と一人当たりの購入点数について(出典:CCCマーケティング㈱の調査より)



その中で香辛料に着目をすると、3月~8月の間でいずれの月にもランクインしています。5月になると2位に浮上し、6月と8月も2位となりました。



■1人当たりの購入点数が増えた食品は?



では1人当たりの購入点数が前年と比べて増えた食品は何でしょうか。

長期保存ができる乾麺をはじめ、牛乳や米、香辛料が上位にきています。牛乳に関しては、学校が休校になったことで余ってしまい、農林水産省が日本の牛乳を救う「プラスワンプロジェクト」( https://www.maff.go.jp/j/press/seisan/c_gyunyu/200421.html )を始めました。米も休校やテレワークで家族が家にいることで消費が増えて、購入につながったと考えられます。



■香辛料の中でも「カレールー」の人気が高い



香辛料の中で2020年8月の購入数ランキングを調査したところ、カレールーが1位となりました。2位は豆板醤、3位がレモン、4位がタイム、そして5位にはカレーパウダーがランクインしています。毎日の食事をあまり手間や時間をかけずに作りたいこともあり、手軽で馴染み深いカレールーが選ばれたようです。



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香辛料の2020年8月における購入数ランキング(出典:CCCマーケティング㈱の調査より)



■カレールーの購入点数が増えたのは30代、40代男性



人気のカレールーをどんな人たちが買ったのかというと、1位は40代女性、2位は30代女性、3位は50代女性となりました。まさに家庭の中で食事の用意を担当する人たちが購入したことがわかります。



一方で昨年8月から今年8月にかけての購入点数の変化を見たときに、伸び率が高かったのは30代、40代の男性でした。家で料理をすることが多くなり、男性も比較的キッチンに立つようになったようです。



■まとめ



COVID-19の影響で家の中で過ごす時間が増えました。今でこそ感染予防をしながらの外出が可能となりましたが、自粛のときの生活パターンが残っていることもあるでしょう。

でも家で料理をすれば節約にもなります。手軽に作れて慣れ親しんだ味のカレーは、今後も人気のメニューになりそうです。



【参考】

「コロナ禍における香辛料の購入状況( https://tsite.jp/r/receika/congestion_repo/09/?utm_source=tsite&utm_medium=shorturl&utm_campaign=srt0003013 )」 CCCマーケティング㈱
調査対象:全国5万人の「レシーカ」利用者
調査対象期間:2020年3月~8月(香辛料の購入数ランキングに関しては2020年8月)



『日本の牛乳を救う「プラスワンプロジェクト」( https://www.maff.go.jp/j/press/seisan/c_gyunyu/200421.html )』農林水産省





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