■【東京株式市場】 2020年12月8日
■株式市場の振り返り-日経平均株価は3日続落、模様眺めムードで売買代金は2兆円割れ寸前
2020年12月8日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 26,467円(▲80円、▲0.3%) 3日続落
- TOPIX 1,758.8(▲1.9、▲0.1%) 小幅続落
- 東証マザーズ株価指数 1,186.9(+16.3、+1.4%) 4日ぶり反発
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,143、値下がり銘柄数:931、変わらず:105
- 値上がり業種数:11、値下がり業種数:22
- 年初来高値更新銘柄数:42、年初来安値更新銘柄数:18
東証1部の出来高は10億2,991万株、売買代金は2兆444億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。
今週末にメジャーSQを控え、目立った材料もない中で様子見スタンスが強まりました。
そのような中、日経平均株価は終日マイナス圏で推移して3日続落となりました。取引時間中の高値は26,523円(▲24円)、安値は26,327円(▲220円)となり、値幅(高値と安値の差)は約196円となっています。
なお、TOPIXも同じような値動きで小幅続落となりました。
■東証マザーズ株価指数は4日ぶり反発、売買代金は4日連続で2,000億円を下回る
東証マザーズの出来高は9,998万株、売買代金は1,510億円となりました。
出来高は前日より増加しましたが、売買代金は概ね横ばいでした。売買代金は159日連続で1,000億円を超えましたが、4日連続で2,000億円を下回るなど、個人投資家の様子見スタンスが一層強まったようです。
なお、株価指数は4日ぶりの反発となりましたが、終値では依然として1,200ポイントを下回っています。
■伊藤忠商事が連日の年初来高値更新、アドバンテストは約14年ぶりの高値更新
日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄
- エムスリー(2413)
- 東京エレクトロン(8035)
- アドバンテスト(6857)
ハイテク株では、世界的な半導体需要の高まりを背景に関連銘柄が引き続き買われ、アドバンテストとルネサスエレクトロニクス(6723)が連日で年初来高値を更新し、東京エレクトロンも続伸となりました。特にアドバンテストは約14年ぶりの高値更新となっています。
また、前日に一斉に見直し買いが入った商社株は総じて反落したものの、中国に強い伊藤忠商事(8001)のみが“逆行高”で連日の年初来高値更新となりました。
その他では、コロナ禍で自粛生活が続く中での健康志向の高まりを背景に、ランニングシューズ大手のアシックス(7936)が大幅高で3日連続の年初来高値更新となり、スポーツウエア中堅のゴールドウイン(8111)も堅調に推移しました。
さらに、健康志向関連ではスポーツジム銘柄も物色され、最大手のコナミホールディングス(9766)がゲーム事業好調もあって3日連続で年初来高値を更新し、セントラルスポーツ(4801)やルネサンス(2378)も値を上げたことが目を引きました。
日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄
- ファナック(6954)
- テルモ(4543)
- 第一三共(4568)
医薬品株が総じて大きく下落し、テルモ、第一三共、アステラス製薬(4503)などの主力株の他、怒涛の8連騰で5日連続の年初来高値更新となっていたあすか製薬(4514)も急反落しました。
また、食品株も売られ、日清食品ホールディングス(2897)やキューピー(2809)が大幅安となっています。
その他では、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)や三井住友フィナンシャルグループ(8316)など金融株が冴えない値動きとなり、コマツ(6301)やファナックなど機械株も利益確定売りに押されて下落しました。