■【東京株式市場】 2021年1月22日
■株式市場の振り返り-日経平均株価は反落、バイデン大統領就任完了で新材料待ちの展開
2021年1月22日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 28,631円(▲125円、▲0.4%) 反落
- TOPIX 1,856.6(▲4.0、▲0.2%) 反落
- 東証マザーズ株価指数 1,292.1(+8.2、+0.6%) 3日続伸
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:694、値下がり銘柄数:1,416、変わらず:80
- 値上がり業種数:11、値下がり業種数:22
- 昨年来高値更新銘柄数:41、昨年来安値更新銘柄数:1
東証1部の出来高は12億1,752万株、売買代金は2兆3,734億円(概算)となりました。
出来高は前日より小幅増加となりましたが、売買代金は小幅減少となっています。
そのような中、日経平均株価は利益確定売りが優勢となり、終日マイナス圏で推移して反落となりました。取引時間中の高値は28,698円(▲58円)、安値は28,527円(▲229円)となり、値幅(高値と安値の差)は約171円となっています。
なお、TOPIXも同じような値動きで反落となりましたが、下落率は日経平均株価より小幅に止まりました。
■東証マザーズ株価指数は3日続伸、売買代金は7日連続で2,000億円超え
東証マザーズの出来高は1億1,242万株、売買代金は3,011億円となり、いずれも概ね前日並みでした。
個人投資家の物色意欲が高まった結果、売買代金は連日で3,000億円を上回る活況となっています。なお、売買代金は188日連続で1,000億円を超え、7日連続で2,000億円超です。
また、株価指数も堅調に推移して3日続伸となりました。徐々に1,300ポイント回復が近づきつつあるようです。
■日本製鉄によるTOB発表で東京製綱がストップ高、日用品事業の売却報道で資生堂も急騰
日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄
- 資生堂(4911)
- ネクソン(3659)
- KDDI(9433)
ハイテク株では、パナソニック(6752)が一時+5%高に迫る連日の急騰で5日続伸、富士通(6702)とシャープ(6753)も大幅高となって4日続伸となり、いずれも昨年来高値を更新しました。
特に、シャープの年明け以降の上昇率は+38%超、パナソニックが+23%超に達しており、他の半導体関連と比べて過熱感が出始めているようです(昨年末株価とこの日の高値との比較)。
また、取引時間中に「日用品事業を投資ファンドに売却する方向で最終調整に入った」という観測報道が流れた資生堂が一時+7%弱高へ急騰する場面が見られています。なお、この分野で競合する花王(4452)やライオン(4912)は高安まちまちでした。
その他では、前日の引け後に日本製鉄(5401)が東京製綱(5981)に対して出資比率引き上げ(9.9%→19.9%へ)のTOB実施を発表。これが一切の事前協議なしの敵対TOBに近かったことから、東京製綱が+28%高のストップ高まで買われたことが目を引きました。なお、日本製鉄は▲4%安に迫る大幅下落で引けています。
日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄
- ソフトバンクグループ(9984)
- 東京エレクトロン(8035)
- TDK(6762)
前日にアリババ集団のジャック・マー氏の生存確認で急騰したソフトバンクグループが大幅反落となり、東京エレクトロン、ファナック(6954)、TDKなど指数寄与度の高い値嵩株も反落しました。
また、同じく前日に急騰した電通グループ(4324)も、海外で東京五輪の開催中止が報じられたことを懸念して大幅反落となっています。
その他では、仮想通貨ビットコイン(BTC)が一時▲20%近い急落となったことを受け、マネックスグループ(8698)も一時▲10%の暴落となったことが目を引きました。ただ、終値は▲6%弱安まで戻しています。
新興市場(東証マザーズ)では、マイナンバー連動の電子署名サービスを開始すると発表した弁護士ドットコム(6027)が急騰しました。