■【東京株式市場】 2021年1月25日
■株式市場の振り返り-日経平均株価は高値引けの反発、次の材料待ちで模様眺めムード続く
2021年1月25日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 28,822円(+190円、+0.7%) 反発
- TOPIX 1,862.0(+5.3、+0.3%) 反発
- 東証マザーズ株価指数 1,301.1(+9.0、+0.7%) 4日続伸
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,449、値下がり銘柄数:654、変わらず:87
- 値上がり業種数:22、値下がり業種数:11
- 昨年来高値更新銘柄数:61、昨年来安値更新銘柄数:2
東証1部の出来高は10億1,645万株、売買代金は2兆1,050億円(概算)となり、いずれも先週末より減少しました。
バイデン大統領の政策遂行を見守る中、逆に目新しい材用に乏しくなり積極的な売買は限定的でした。
そのような中、日経平均株価はやや方向感に乏しい展開となりましたが、最後は高値引けとなる反発となりました。
取引時間中の高値は28,822円(+190円)で、1990年8月3日の29,515円以来、終値で約30年半ぶりの高値となりました。また、安値は28,566円(▲65円)で、値幅(高値と安値の差)は約256円となっています。
なお、TOPIXも同じような値動きで反発となりましたが、上昇率は日経平均株価を下回りました。
■東証マザーズ株価指数は4日続伸、売買代金は8日連続で2,000億円超え
東証マザーズの出来高は1億69万株、売買代金は2,514億円となり、いずれも先週末より減少しました。ただ、減ったとはいえ、売買代金は189日連続で1,000億円を超え、8日連続で2,000億円超です。
また、一部主力銘柄が買い戻されたこともあり、株価指数は4日続伸となり、終値は昨年10月21日以来となる約3カ月ぶりの1,300ポイント台となりました。
■東証1部復帰決定の東芝が一時ストップ高、ハイテク株では富士通やシャープは大幅反落
日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄
- ファーストリテイリング(9983)
- エムスリー(2413)
- 東京エレクトロン(8035)
先週末に東証から1部指定への復帰(29日から)が正式発表された東芝(6502)が大爆騰。インデックス取引への組み込みが確実なことから、一時+17%高のストップ高となり、終値もほぼそれに近い水準となりました。
また、世界的な半導体不足の中、自動車業界向けへの値上げに関する観測報道を受け、ルネサスエレクトロニクス(6723)が一時+5%超高へ急騰しましたが、終値は+2%高に止まっています。
その他では、医薬品株が総じて買い戻され、武田薬品工業(4502)、エーザイ(4523)、アステラス製薬(4503)などが上昇しましたが、概ね限定的なものに終わりました。
日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄
- ソフトバンクグループ(9984)
- ソニー(6758)
- オリンパス(7733)
大型ハイテク株である東芝の東証1部復帰が発表されたことを受け、持ち高調整やリバランス影響で他の主力ハイテク株が売られました。
特に、株価上昇が続いたシャープ(6753)が一時▲4%超安の大幅下落となり、パナソニック(6752)が6日ぶりの大幅反落、富士通(6702)やオリンパスも大きく値を下げました。
また、世界的な半導体不足がゲーム機器の生産に影響を与えるという懸念が広まり、任天堂(7974)やソニーが大幅安となっています。
その他では、足元の月次売上高が冴えなかった小売り株の一角が売られ、ニトリホールディングス(9843)、西松屋チェーン(7545)、しまむら(8227)などが大幅下落となったのが目を引きました。