■【東京株式市場】 2021年2月5日



アップルカー生産思惑でマツダがストップ高! 日経平均株価は大...の画像はこちら >>

■株式市場の振り返り-日経平均株価は大幅反発、TOPIXは取引時間中に昨年来高値を更新



2021年2月5日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)



  • 日経平均株価 28,779円(+437円、+1.5%) 大幅反発
  • TOPIX 1,890.9(+25.8、+1.4%) 反発
  • 東証マザーズ株価指数 1,261.7(▲0.5、▲0.1%) 5日ぶり小反落

東証1部上場銘柄の概況



  • 値上がり銘柄数:1,548、値下がり銘柄数:563、変わらず:80
  • 値上がり業種数:31、値下がり業種数:2
  • 昨年来高値更新銘柄数:81、昨年来安値更新銘柄数:0

東証1部の出来高は15億3,727万株、売買代金は3兆1,898億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。目立ったニュースは乏しかったものの、決算発表銘柄を中心に積極的な売買が見られた結果、売買代金は活況の目安である3兆円を上回りました。



そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移し、大幅反発となりました。取引時間中の高値は28,785円(+444円)、安値は28,548円(+207円)となり、値幅(高値と安値の差)は約237円となっています。



なお、TOPIXも同じような値動きで反発しましたが、取引時間中には1月14日以来となる昨年来高値更新の場面が見られました。



■東証マザーズ株価指数は5日ぶり反落、売買代金は5日連続で2,000億円割れ



東証マザーズの出来高は7,644万株、売買代金は1,596億円となりました。



出来高は前日より増加しましたが、売買代金は概ね横ばいでした。個人投資家の物色意欲が盛り上がりを欠く中、売買代金は198日連続で1,000億円を上回りましたが、5日連続で2,000億円を割り込んでいます。



一方、一部の主力銘柄が大幅下落となったこと等を受け、株価指数は小幅下落ながら5日ぶりの反落となりました。



■アップルカー思惑等でマツダが大爆騰のストップ高、日産自動車三菱自動車も爆騰



日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄



  • ソフトバンクグループ(9984)
  • ファーストリテイリング(9983)
  • テルモ(4543)

5日(金)は、米国アップル社が開発する自動運転機能を備えたEV(通称:アップルカー)を日本の自動車メーカーに生産委託するという憶測・思惑が駆け巡りました。これを受け、販売低迷が続き稼働率が低迷しながらもEV技術を有する三菱自動車(7211)が一時+14%超高へ爆騰し、日産自動車(7201)も一時+8%超高へ急騰しました。



さらに、前日に通期業績予想を上方修正(営業利益を従前の▲400億円→トントンの0へ)したマツダ(7261)は同様の思惑で+19%弱高の大爆騰となり、ストップ高のまま引けています。ただ、アップルカーの生産は韓国車メーカーに委託されるという情報も流れており、梯子を外されて“あらら…”となるリスクは拭えません。



また、前日に爆騰となったソニー(6758)は一時+8%高へ急騰となり、堅調に推移した日立製作所(6501)とともに連日で昨年来高値更新となりました。



その他では、赤羽国交相がGo To トラベル事業の予算を活用し、旅行代金の補償とは別の支援を検討していることを明言。これを受けて、エイチ・アイ・エス(9603)、日本航空(9201)、東海旅客鉄道(9022)などが軒並み急騰したことが目を引きました。これら旅行関連銘柄は総じて、この直近1週間で大きく買い戻されています。



日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄



  • 中外製薬(4519)
  • エムスリー(2413)
  • 京セラ(6971)

ハイテク株では半導体関連銘柄は買い戻されたものの、電子部品株の多くは軟調な値動きが続き、イビデン(4062)が急落した他、村田製作所(6981)、ローム(6963)、太陽誘電(6976)、京セラなども大きく値を下げました。



また、パナソニック(6752)が大幅安となり、シャープ(6753)も冴えない値動きのまま引けています。



その他では、前述したアップルカーの思惑などで大幅上昇が相次いだ自動車株の中で、ザラバで通期業績見通しを下方修正したSUBARU(7270)が発表直後から急降下し、最後は逆行安で終わりました。



新興市場(東証マザーズ)では、前日の決算発表で黒字定着に懐疑的な見方が強まったメルカリ(4385)が一時▲10%安に迫る暴落となったことが注目を集めました。



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