コロナ禍でおうち時間が増えたこともあり、片付けをした人も少なくないでしょう。不要になったものを捨てるのではなく、「売る」ためにフリマアプリを活用する人もたくさんいます。
■まずはフリマアプリの「お作法」を知ろう
フリマアプリには独自のルールがあります。フリマアプリの公式のルールではなく「ローカルルール」と呼ばれることがありますが、ユーザー同士が暗黙の了解で従っているルールです。例えば「即購入禁止」とは、出品者に一言連絡をしてから購入する、といったものがあります。
他にも「プロフィールは絶対確認してください」の意味の「プロフ必読」、「他の人は買わないでください」の「○×様専用」もあります。ローカルルールは基本的には購入者が気を付けることになりますが、自分が出品者の立場になることを考えると、必ず知っておくべき大切なルールともいえます。
■損するかも?やってはいけない5つのローカルルール
相場を調べないで勢いで出品
フリマアプリは提示した価格ですぐに購入ができる仕組みなので、価格の設定はとても重要です。そのため他の人がどのくらいの価格で出品しているのか、相場を確認するのが鉄則といえます。
でも「とりあえず出品!」と思って、相場を調べずに出品してしまうことも。価格が高すぎると売れませんし、逆に安すぎると損をしてしまいます。以前筆者が見たのはあるブランドのパーカーでした。状態にもよるのですが、他のユーザーは6,000円~8,000円で出品しているのに、なぜか1万円を超える価格の出品者がいました。
送料や配送方法を調べずに出品
フリマアプリでは出品者が送料を負担することが多いので、送料がどのくらいかかるのかで販売価格を決めなければなりません。匿名配送を使うならば、メルカリが提供している『メルカリ便』、PayPayフリマの『ヤフネコ!パック』などがあります。
本やDVD、薄手の洋服ならば送料200円以下の方法が使えますが、宅急便やゆうパックのサイズになると送料は700円以上かかります。これを踏まえて販売価格を決めないと、場合によっては損をすることになるのです。
以前、メルカリでどう見ても宅急便で送ることになりそうな商品を、500円で販売していたユーザーがいました。宅急便の場合には最低でも700円の送料がかかりますから、500円ではマイナスになってしまうのです。
(※ラクマの『かんたんラクマパック』( https://faq.fril.jp/guide/first/frilpack/japanpost/ )のゆうパックを使う場合には、販売価格は1,610円以上、『宅急便コンパクト』( https://faq.fril.jp/guide/first/frilpack/#yamato )を使う場合には570円以上、宅急便の場合には1,610円以上でなければなりません)
(※※『かんたんラクマパック』( https://faq.fril.jp/guide/first/frilpack/japanpost/ )は1,560円以上→1,610円以上、『宅急便コンパクト』( https://faq.fril.jp/guide/first/frilpack/#yamato )は555円以上→570円以上、宅急便は1,560円以上→1,610円以上の利用可能金額の変更がありました。)
トレンドを見誤る
人気の商品は「人気があるから売れる」ということを忘れてはいけません。売り時を逃すと、全く売れなくなります。これは娘が経験したことなのですが、あるアーティストのぬいぐるみをUFOキャッチャーで取りました(ちなみに2,000円くらいかけて取ってました)。筆者はすぐに「売ればいいのに」と思ったのですが(笑)、娘は「売らない」と。
娘からすれば、ファンのアーティストのグッズなので売らない気持ちもわかりますが、しだいに熱が冷めてきて「やっぱり売ろうかな」と思ったときには手遅れです。相場はかなり下落していました。ぬいぐるみなのでサイズが大きく、宅急便で送ることになります。
先ほど書いたように送料は700円で、販売手数料を含めてしまうとマイナスになってしまうことがわかりました。商品を売るタイミングはとても重要ということです。
出品の期間を決めない出品
フリマは一度出品をすると、ずっと出品し続けることになります(※PayPayフリマの場合は出品期間は180日( https://paypayfleamarket.yahoo.co.jp/notice/function/235/ )です)。そのまま放置をしていると、季節が変わったり、トレンドが変わるので売るのが難しくなります。
それに商品を探しているユーザーが同じカテゴリの商品を見た時に、画面をかなりスクロールしなければならないので見つかりにくくなるのです。商品の状態もいいし、価格も適性となっても、他のユーザーに見てもらわないと購入にはつながりませんから、出品期間を最初から決めて「再出品」をした方がいい場合もあります。
クーポンやキャンペーンを確認しない
フリマアプリでは購入者にお得なクーポンが発行されることが少なくありません。メルカリでは5%のポイント還元があったり、ラクマでも3%や5%オフになったり。PayPayフリマでも割引クーポンが出ます。クーポンが出ている時には販売価格の「値上げ」をした方がいいこともあるのです。
というのも、クーポンには販売価格の条件がつくことが多いからです。
筆者自身もクーポンを使って購入しますが、以前販売価格が4,800円でクーポンが使えずに「今回は買わなくていいかな」と思ったことがありました。気持ちの問題ですよね。せっかく目の前にクーポンがあるのに使えないなんて。そう思ってしまうのです。もしクーポンが出ていたら、販売価格の条件を見て「値上げ」をした方が買われやすくなることも少なくないと思います。
■まとめ
フリマアプリは独特のシステムがあるので、やり方しだいで不用品を上手にお金に換えることができます。一方で今回紹介したように、思ったようにお金を得られないこともあるのです。今回のポイントを出品する前の注意点として、頭の片隅においてもらえると良いのではないかと思います。
参考資料
- ラクマ「かんたんラクマパックのご利用方法」( https://faq.fril.jp/guide/first/frilpack/#yamato )
- PayPayフリマ「商品の掲載期間延長について」( https://paypayfleamarket.yahoo.co.jp/notice/function/235/ )