■【東京株式市場】 2021年3月4日



大規模自社株買い発表のリコーがストップ高! 日経平均株価は大...の画像はこちら >>

■株式市場の振り返り-日経平均株価は大幅反落、終値は再び29,000円を割り込む



2021年3月4日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)



  • 日経平均株価 28,930円(▲628円、▲2.1%) 大幅反落
  • TOPIX 1,884.7(▲19.8、▲1.0%) 反落
  • 東証マザーズ株価指数 1,171.8(▲25.8、▲2.2%) 大幅続落

東証1部上場銘柄の概況



  • 値上がり銘柄数:787、値下がり銘柄数:1,295、変わらず:112
  • 値上がり業種数:6、値下がり業種数:26
  • 昨年来高値更新銘柄数:37、昨年来安値更新銘柄数:1

東証1部の出来高は12億8,561万株、売買代金は2兆7,612億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。前日の米国株の続落、とりわけ、半導体指数の急落を受けて、東京市場でもリスクオフモードが一気に高まりました。

利益確定売りや見切り売りが相次いだ結果、売買代金は2兆8,000億円レベルまで増加しています。



そのような中、日経平均株価は一時▲850円近い急落となり、終値でも再び29,000円台を割り込みました(先週末以来)。取引時間中の高値は29,277円(▲282円)、安値は28,711円(▲848円)となり、値幅(高値と安値の差)は約566円。



なお、TOPIXも同じような値動きで反落しましたが、下落率は日経平均株価より小幅に止まっています。終値は1,900ポイント割れでした。



■東証マザーズ株価指数は大幅続落、売買代金は連日で2,000億円を下回る



東証マザーズの出来高は8,967万株、売買代金は1,648億円となりました。



出来高は前日よりやや増えましたが、売買代金は減少しています。個人投資家の物色意欲が小休止となり、売買代金は連日で2,000億円を下回るなど、全体的には盛り上がりに欠けた商いとなっています。



また、多くの銘柄が利益確定売りに押された結果、株価指数は▲2%超安の大幅続落となりました。終値も1,200ポイントを大きく下回っています。



■ファーストリテイリングが▲6%安に迫る暴落、自社株買い発表のリコーがストップ高



日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄



  • リコー(7752)
  • 京セラ(6971)
  • デンソー(6902)

主力株が総じて大幅安となる中、ハイテク株の一角が買われました。前日に大規模な自社株買いと中期経営計画を発表したリコーが+15%高の爆騰ストップ高で引け、日立製作所(6501)も堅調に推移して昨年来高値を更新しました。



さらに、東芝(6502)や三菱電機(6503)も大きく値を上げています。



その他では、容量が世界最大級の全固体電池を開発したことを明らかにした日立造船(7004)が+19%高の大爆騰でストップ高となったことが目を引きました。



日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄



  • ファーストリテイリング(9983)
  • ソフトバンクグループ(9984)
  • 東京エレクトロン(8035)

ファーストリテイリングが一時▲6%安に迫る急落となり、終値で10万円を割り込みました。この株が▲5%超安というのは暴落と呼べる水準です。さらに、ソフトバンクグループも同様に▲5%超安の急落となっています。



また、首都圏での緊急事態宣言が延長される見込みになったことなどから、エイチ・アイ・エス(9603)が一時▲5%超安へ急落しましたが、東日本旅客鉄道(9020)などJR株や日本航空(9201)、ANAホールディングス(9202)の下落は限定的でした。



その他では、LINEとの経営統合が正式発足し、巨大ITネット企業の誕生と称された「Yahoo!」を展開するZホールディングス(4689)が一時▲5%超安の急落となりました。終値も▲4%超安で引け、これで経営統合後は3日続落となっています。



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