2020年から流行した新型コロナウイルスの影響により、人との接触について注意深くなっていると思います。



日々の買い物でもそれは同じです。

マスクの着用はもちろん、混雑する時間帯を避けて買い物している人や、まとめ買いをして買い物にいく頻度を減らしている人も多いはずです。



また、お会計時も現金に触れることによっての感染を防ぐという意味でキャッシュレス化をした人も多いのではないでしょうか。



キャッシュレスの一つであるクレジットカード。株式会社クレディゾンの決算資料によると、国内のマーケットシェア(ショッピング取扱高)で一番大きいシェアがあるのが、楽天の15.5%、次いで三井住友FGの12.6%であることがわかりました。



今回は利用者の多い、「楽天カード」と三井住友FGのクレジットカードの中でも「三井住友カード(NL, ナンバーレス)」を比較していきます。



それぞれメリットが違いますが両者とも、ポイントが貯めやすいクレジットカードになっていますので、ぜひ参考にしてください。



それでは早速、楽天カードと三井住友カード(NL)を比較していきます。



■国際ブランド



まず、楽天カードと三井住友カード(NL)の国際ブランドからチェックしていきましょう。



各カードの対応している国際ブランドは以下の通り。



  • 楽天カード:VISA・Mastercard・JCB・American Express
  • 三井住友カード(NL):VISA・Mastercard

楽天カードと三井住友カード(NL)が共通して取り扱っている国際ブランドはVISAとMastercard。一方、三井住友カード(NL)はVISAとMastercardのみの取り扱いです。楽天カードはVISAとMastercardの他に、JCBとAmerican Expressが選択可能になっています。



国際ブランドの数では楽天カードに軍配が上がりました。



■年会費



次に、楽天カードと三井住友カード(NL)のそれぞれの会費をみていきましょう。



  • 楽天カード:永年無料
  • 三井住友カード(NL):永年無料

楽天カードも三井住友カード(NL)も会費は永年無料です。共に会費をきにせずに使用できるクレジットカードになっています。
※楽天ゴールドカード、三井住友カード ゴールドなどの種類を選択することで年会費がかかるものもあります。



■還元率



続いて、最も重要な還元率をチェックしていきましょう。



通常決済時の還元率は以下の通り。



  • 楽天カード:1%(100円につき1ポイント)
  • 三井住友カード(NL):0.5%(200円につき1ポイント)

楽天カードが100円につき1ポイント、還元率が1%に対して、三井住友カード(NL)は200円につき1ポイントの0.5%。還元率に関しても楽天に軍配が上がりました。



ここからは、それぞれお得にポイントがつく店舗などでの還元率を紹介していきます。



楽天カード

  • 楽天カードで楽天市場の支払いをするとポイント+2倍

三井住友カード(NL)

  • コンビニ3社とマクドナルド利用時のポイントは+2%還元
  • Visaのタッチ決済・Mastercardコンタクトレス利用時+2.5%還元(合計5%還元)
  • コンビニ・スーパー・ドラッグストア・カフェ・ファストフードなどから選択した3店が常時+0.5%還元(+0.5%=1.0%還元)

楽天カードは楽天市場での支払いでポイントが最大3倍になります。「楽天経済圏」で生活している人にとって楽天カードはポイントがためやすいクレジットカードであることは間違いありません。



一方、三井住友カード(NL)はコンビニ3社のセブン‐イレブン、ローソン、ファミリーマートに加えてマクドナルドで+2%還元。

さらに、Visaのタッチ決済・Mastercardコンタクトレス利用時+2.5%還元なので、最大5%還元になります。



ポイントを効率よく貯められる場所の数に関しては、三井住友カード(NL)の方が多いです。Visaのタッチ決済やMastercardコンタクトレスを使用して+2.5%還元は大きいですね。



■付帯保険



楽天カードと三井住友カード(NL)には海外旅行傷害保険がついています。それぞれ比較していきましょう。



楽天カード



  • 傷害死亡・後遺障害 最高額 2000万円
  • 傷害治療費用 1事故の限度額 200万円
  • 疾病治療費用 1疾病の限度額 200万円
  • 賠償責任(自己負担額なし) 1事故の限度額 2000万円
  • 救援者費用 年間限度額 200万円
  • 携行品損害(自己負担額3000円) 年間限度額 20万円

三井住友カード(NL)



  • 傷害死亡・後遺障害 最高2000万円
  • 傷害治療費用(1事故の限度額) 50万円
  • 疾病治療費用(1疾病の限度額) 50万円
  • 賠償責任(1事故の限度額) 2000万円
  • 携行品損害[自己負担:1事故3000円](1旅行中かつ1年間の限度額) 15万円
  • 救援者費用(1年間の限度額) 100万円

それぞれ、傷害死亡・後遺障害と賠償責任の場合の最高限度額は2000万円で同額になっています。差が出たのは傷害治療費用、疾病治療費用、救援者費用、携行品損害で、これら全ての項目に対して楽天カードの方が限度額は多いことがわかりました。



通常、海外旅行傷害保険は会費がかかるクレジットカードで充実していることが多いですが、年会費無料なのにもかかわらず、両カードとも海外旅行傷害保険は充実していると言えるでしょう。



■まとめ



いかがでしたでしょうか。



今回は楽天カードと三井住友カード(NL)を比較しました。



通常の還元率を比較すると、楽天の方が1%と高いですが三井住友カード(NL)はコンビニ3社とマクドナルドで最大5%と両者メリットは様々です。



よく利用する店舗や、利用頻度の高いサービスに併せてクレジットカードを選ぶことをおすすめします。



少しでもクレジットカード選びの参考になれば幸いです。



参考資料

  • 楽天カード「ポイントが貯まる 使える 年会費永年無料の楽天カード」( https://www.rakuten-card.co.jp/card/rakuten-card/?l-id=corp_oo_cchoice_detail_card_pc )
  • 三井住友VISAカード「ナンバーレス(NL)」( https://www.smbc-card.com/nyukai/numberless/index.html )
  • 楽天カード「カード利用の毎月の締日と支払い日はいつですか?」( https://support.rakuten-card.jp/faq/show/9?site_domain=guest )
  • 三井住友VISAカード「カードの支払い日と締め日を教えてください。」( https://qa.smbc-card.com/mem/detail?site=4H4A00IO&id=39&important_list=true )
  • 楽天カード「海外旅行傷害保険」( https://www.rakuten-card.co.jp/overseas/insurance/ )
  • 三井住友VISAカード「海外旅行傷害保険」( https://www.smbc-card.com/mem/service/li/hoken_kaigairyokou.jsp )
  • クレディセゾン「決算関連資料」( https://corporate.saisoncard.co.jp/ir/data/ )
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