株式会社oriconME(オリコン エムイー)は2021年6月1日に満足度の高い「ネット銀行」「ネットバンキング」「外貨預金」ランキングを発表しました。ネット銀行部門は住信SBIネット銀行が8度目の総合1位、ネットバンキングではイオン銀行が3年連続総合1位を獲得。
■『ネット銀行』 住信SBIネット銀行が8度目の総合1位に
2021年オリコン顧客満足度®調査

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【出典】oriconME(オリコン エムイー)
インターネット専業銀行のサービスに、1ヶ月1回以上ログインしている全国の男女2395人を対象としました。『ネット銀行』の満足度調査は今回で12回目です。
それによると、住信SBIネット銀行が8度目の総合1位を獲得しています。
(※2021,2018,2016,2015,2014,2012,2011,2010年)
それでは、評価項目ごとにランキングを次から見ていきましょう。
■11項目中5項目で首位に
評価項目別では、下記の表の通り。
評価項目別ランキング TOP3

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【出典】oriconME(オリコン エムイー)
評価項目全11項目のうち、半数近い下記の5項目で1位を獲得しており、満足度の高さが伺えます。
- 提供商品・サービス
- 手続き
- ATMの使いやすさ
- 優遇サービス
- ネットバンキング手数料
また、ソニー銀行も「サイトの使いやすさ」「アプリの使いやすさ」など3部門で1位を獲得。ITリテラシーの高い層に受け入れられているのかもしれません。
そのほか、2021年4月に社名が変わったことで話題になったPayPay銀行(旧:ジャパンネット銀行)も「システムの安全性」で一位を獲得。
また、楽天銀行も3項目で3位以内に入るなど、まさに群雄割拠のネット銀行業界の様相が見て取れます。
■イオン銀行が3年連続総合1位に
ネットバンキング部門では、イオン銀行が、3年連続で総合1位を獲得しました。
ネットバンキングの満足度ランキング

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【出典】oriconME(オリコン エムイー)
「サイトの使いやすさ」「手続き」など全7項目中4項目で1位を獲得しました。
また、男女ともに1位を獲得しているほか、商品別ランキングも首位になっています。
ユーザーの声も一部紹介します。
- キャッシュレスへのチャージもレジに並んで足りない時も、即チャージができホッとしたことがありました。高齢者でもわかりやすいです(60代以上・女性)」
- 自分の生活範囲内ではATMが多い。ドラッグストアやスーパーなどのイオングループの店舗にATMが設置してあるため簡単に利用できる(40代・男性)
幅広い層から支持されていることがわかりますね。
それでは、政府は金融のデジタル化について、どう対応しているのでしょうか。
■給与のデジタル払いは浸透するか?
厚生労働省が2021年4月19日に公表した資料によると、給与のデジタル払いの実施について、下記のような要件などを想定しています。
- 破産等により債務の履行が困難となったときに、労働者に対して負担する債務を速やかに労働者に保証する仕組みを有していること
- 現金自動預払機(ATM)などで支給当日に1円単位で現金化できること
政府としてはデジタル化について議論を加速させていきたいところですが、セキュリティーなどを懸念する声もあります。
■今後のネット銀行業界に注目!
今回は、満足度の高い「金融系」ランキングについて見てきました。
総合ランキングでも、住信SBIネット銀行のソニー銀行の差は0.4ポイントの差。
また、ネットバンキング部門でもイオン銀行と三菱UFJ銀行が1ポイント差と、あまり差がないことがわかります。
今後も各社がしのぎを削っていくことが予想されます。ユーザーにとって便利なサービスが生まれることを期待したいですね。
参考資料
- 株式会社oricon ME「2021年 オリコン顧客満足度®調査満足度の高い『ネット銀行』『ネットバンキング』『外貨預金』ランキング発表」( https://life.oricon.co.jp/information/459/ )
- 厚生労働省「第168回労働政策審議会労働条件分科会(資料)」( https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_18113.html )