■【日経平均株価】テクニカル分析 2021年8月22日
■トヨタの減産発表などを受け、日本株は軟調
2021年8月20日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前日より267円92銭安の2万7013円25銭。終値ベースで年初来安値(1月6日の2万7055円)を更新しました。
大きな要因となったのは、19日にトヨタ自動車が9月の世界生産について、90万台弱としていた計画を50万台前半まで減産すると発表したことです。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、東南アジアでロックダウン(都市封鎖)が相次いでいるため、部品調達が不足していることが主な理由とされています。19日、20日はトヨタを含め、自動車関連株が大幅安となりました。
今週の動きはどうなるでしょうか。トヨタの減産は自動車産業全体に大きな影響を及ぼすだけに、引き続き警戒が必要です。
ただしトヨタは、2021年度の生産計画(930万台)や業績予想は修正していません。それでも部品調達難などによる落ち込みが長期化すると通期の業績にも影響が出ます。その点では、海外の投資家も積極的に買いに回れないと思われ、しばらくは様子見になりそうです。
注意すべきは、最高値更新を続けてきた米株がやや調整気味の動きになっていることです。背景には、米連邦準備理事会(FRB)によるテーパリング(金融緩和縮小)がそろそろ行われるのではないかという警戒感が投資家の間に広がっていることがあります。
27日には米国で、経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」が開かれます。ここでのパウエルFRB議長の発言が注目されます。
また、地政学リスクにも注意が必要です。アフガニスタンをイスラム主義組織タリバンが制圧しました。これにより、国際テロが活発になる恐れもあります。海外で大規模なテロが発生すれば、株式市場にも大きな影響が出ます。
国内では21日、新型コロナの新規感染者数が全国で2万5400人超と、3日連続で2万5000人を上回っています。国内外とも、なかなか先行きが見通せなくなっているなか、当面は攻めよりも守りの姿勢で臨みたいところです。
■200日線を再度割り込み、下値を試す動きに
先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週は25日移動平均線を回復、終値ベースで2万8000円台を回復するなど、反発の兆しが見えました。
しかし、先週は週初から窓をあけて下落して寄り付くと、大きな陰線となりました。その後も陰線が続き、金曜日には心理的節目となる2万7000円も一時割り込みました。
今週以降の展開はどうなるでしょうか。チャートの形はよくありません。
さらに警戒すべきは、直近の下値メドである7月30日の安値(2万7272円)も割ってしまったことです。このことにより、これまでの6月15日の高値を始点とする短期的な下降トレンドだけでなく、2月16日の高値(3万0714円)を始点とする中期的な下降トレンドも完成してしまいました。
足元では、下降トレンド内での戦い方にならざるを得ません。トレンドのチャネルの上限までの小幅なもみ合いでの上昇を狙っていくのも一つの手法でしょう。ただ、当面は方向感が出づらい動きが続くでしょう。25日線や75日線の回復まで様子を見るほうが安全かもしれません。

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