コンパクトカーというカテゴリーは、日常づかいでは欠かせない車だという方も多いのではないでしょうか。
今回は、一般社団法人・日本自動車販売協会連合会のデータをもとに、トヨタ・ヤリス、ホンダ・フィット、日産ノート、一部トヨタ・ヴィッツの新車販売台数の推移を2020年1月から2021年10月までを追ってみました。

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【比較画像】ヴィッツ、ヤリス、フィット、ノートの新車販売台数推移(2021年1月~2021年10月)
■コロナ禍で驚くほど売れたヤリス
日本自動車販売協会連合会のデータを見ても、ヤリスは乗用車の中で(軽自動車や海外ブランドを除く定義)、最も売れているブランドです。
ヤリスは2020年2月に登場し、その後販売台数は大きく伸び続け、2021年3月には2万8466台を記録しました。
ここにあげたコンパクトカーでいえば、日産・ノートが2017年3月に2万4383台を記録していますが、それをさらに超えていった状況です。
このコロナ禍では、ホンダ・フィット、日産ノートがほとんどの期間、新車販売台数は1万台以下の水準でレンジ内で推移しているのに対して、ヤリスは大きく伸長しました。コンパクトカーでの存在感を大きく高めたといえるでしょう。

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■今後の展開はホンダと日産の巻き返し策
ただ、好調であったヤリスも、引き続き競合2ブランドと比べれば高い販売台数の水準を保ってはいますが、先ほど触れた2021年3月以降は下落トレンドとも言えます。
今後の目先の展開は、国内で販売台数を稼ぐことができるコンパクトカー市場で、ホンダと日産がどのような作戦で巻き返しを図ってくるかに注目です。
■電気自動車時代にコンパクトカーはどうなるのか
また、長期的には電気自動車普及のフェーズにおいて、これまで比較定期低価格で販売されてきたコンパクトカーがどのようなスペックで、またどのような価格帯で展開されるかにはも関心が集まるのではないでしょうか。

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■参考資料
- 日本自動車販売協会連合会「乗用車ブランド通称名別順位」
- 「トヨタ・アルファード過去5年間の新車販売台数の推移、コロナ禍での急成長は消費者の車の嗜好の変化か」( https://limo.media/articles/-/26197 )