電子マネーやコード決済など、キャッシュレス決済の普及がめざましい今。これらの決済方法との紐づけも含め、クレジットカードの活躍シーンは増えています(※編集部注)。
普段よく使うお店やサービスに合わせ、じょうずにポイント還元や特典を受けられる1枚を選んでいきたいですね。
楽天経済圏で強い「楽天カード」と、セブン&アイグループでお得な「セブンカード・プラス」。日頃よく使うお店やサービスでの活用シーンが多そうで、どちらを選べばよいか迷う人もいるでしょう。
今回は、「楽天カード」と「セブンカード・プラス」のスペックや特典を比較していきます。みなさんのライフスタイルにはどちらがお得なカードになるでしょうか。
【※参考記事】クレジットカード種類「ランク・国際ブランド・発行会社」でカードの強みはどう変わるのか( https://limo.media/articles/-/28132 )
■【楽天カード】基本のスペック
最初に、楽天が提供する、楽天カード(最もベーシックな一般カード)の基本的なスペックを見ていきます。
■楽天カード基本概要
- 年会費: 永年無料
- 国際ブランド: JCB/Visa/MasterCard/American Express
- ポイント還元率: 基本1.0%・楽天市場3.0%
- 保険:海外旅行傷害保険(利用付帯)最高2000万円
- 家族カード:永年無料
- ETCカード:年会費550円(税込)※楽天PointClubプラチナ・ダイヤモンド会員は無料
■楽天カードの特徴
- 基本のポイント還元率が1%
- 楽天市場で常にポイント還元率3%
- 年会費無料で、海外旅行傷害保険が付帯(利用付帯)
楽天カードは年会費無料。楽天カードの利用者は、楽天会員として「楽天PointClub」での会員ランク分けでプラチナ・ダイヤモンド会員であれば、ETCカードの年会費は無料です。
「楽天経済圏」でのサービス利用が多いほど、楽天市場でのポイント還元率が上がるSPU(スーパーポイントアッププログラム)で、還元率を大幅に上げることも。
■【セブンカード・プラス】基本のスペック
次は、「セブンカード・プラス」の基本概要を見ていきます。
セブンカード・プラスは、セブン&アイ・ホールディングス傘下のセブン・カードサービスが提供するクレジットカードです。
■セブンカード・プラス基本概要
- 年会費:永年無料
- 国際ブランド:JCB/Visa
- ポイント還元率:基本0.5%・セブン&アイグループ1.0%
- 保険:ショッピングガード保険年間100万円まで
- 家族カード:永年無料
- ETCカード 年会費:無料・発行手数料:無料
■セブンカード・プラスの特徴
- セブン&アイグループでポイント高還元
- nanaco一体型・nanaco紐付型が選べる
- イトーヨーカドー「8のつく日」:5%OFF特典
セブンカード・プラスは、追加カードも含めて年会費無料で持つことができます。
基本のポイント還元率は0.5%ですが、セブンイレブンやイトーヨーカドーなどのセブン&アイグループで1.0%以上の還元が受けられます。また、電子マネー「nanaco」が付帯しており、オートチャージの機能でよりスマートに使うことが可能です。
そんな「セブンカード・プラス」と楽天カードはどちらがお得といえそうでしょうか。早見表で比較しましょう。
■楽天カード vs セブンカード・プラス【徹底比較】どっちがお得?
では、楽天カードとセブンカード・プラスの基本スペックを、早見表で比較してみます。
「楽天カード vs セブン・カードプラス」早見表で比較!

※楽天カード、セブン・カードサービスホームページを参考に、LIMO編集部作成
■【楽天カード vs セブンカード・プラス】4項目で勝負!
楽天カードとセブンカード・プラスを、4つの項目ごとに詳しく比較していきましょう。
■その1 ポイント還元など
楽天カード
- 基本還元率 1.0%
- 優待還元率:楽天市場3.0%~13%(SPU利用時)
- 楽天加盟店1.5%~2.0%
セブンカード・プラス
- 基本還元率0.5%・セブン&アイグループ:1.0%
- イトーヨーカドーハッピーデー:5%OFF
基本的なポイント還元率については、楽天カードの方がお得と言えそうですね。
楽天カードは基本還元率が1%と高く、かつ、楽天市場や実店舗での還元率も2.0%~13%と高還元です。
セブンカード・プラスで1.0%還元となるのは、セブン&アイグループ(※)での利用時。
ただし、毎月8の付く日には、イトーヨーカドーで5%OFFの特典がありますので、イトーヨーカドーで買い物をする機会が多い人は、セブンカード・プラスに、よりお得感を感じることができるかもしれません。
※セブンイレブン、デニーズ、イトーヨーカドー、7ネットショッピング、西武・そごう、アリオ、ヨークフーズ、ヨークプライス、ヨークマート
■その2 特典(保険・入会時のポイント付与など)
楽天カード
- 保険:海外旅行傷害保険
- 入会特典:最大8000円分のポイント
セブンカード・プラス
- ショッピングガード保険
- 入会特典:最大4100円分のポイント
付帯の特典については、ライフスタイル次第でお得感が変わってきそうですね。
「楽天カード」には海外旅行傷害保険が、「セブンカード・プラス」には、ショッピングガード保険が付帯しています。
また、電子マネーについては、楽天カードには「Edy」、セブンカード・プラスには「nanaco」が付帯。日頃のライフスタイルで使う頻度が高そうな方を選ぶ、という基準もありそうです。
入会特典においては、楽天カードの期間限定キャンペーンで最大8000P(通常は5000円)付与となることも。期間限定キャンペーンを狙って入会するのもよいでしょう。
■その3.追加カード
楽天カード
- 家族カード:永年無料 永年無料
- ETCカード:年会費550円(税込)
※楽天PointClubプラチナ・ダイヤモンド会員は無料
セブンカード・プラス
- 年会費:無料
- 発行手数料:無料
追加カードに関するお得さは、セブンカード・プラスに軍配が上がりそうです。
楽天カードの場合は、「楽天PointClubのプラチナ会員以上」であれば、ETCカード年会費が無料となります。
■カードのデザインや国際ブランドは?
さいごに、カード券面のデザインと、提携国際ブランドのラインナップも見てみましょう。
■その4 券面デザイン・国際ブランド
楽天カード
- 国際ブランド:JCB/Visa/Mastercard/American Express
- 券面デザイン:12種
セブンカード・プラス
- 国際ブランド:JCB/Visa
- 券面デザイン:2種
券面のデザインと国際ブランドのラインナップを比較すると、楽天カードが優勢ですね。各国際ブランド独自の特典も視野に入れながら判断するとよいでしょう。
ちなみに、楽天カード、セブンカード・プラスともに、JCBブランドを選んだ場合はディズニーデザインのカードが選択可能です。
■まとめにかえて
今回は、「楽天カード」と「セブンカード・プラス」を比較しました。
基本の還元率をシンプルに比較した場合、軍配は楽天カードに上がることになります。とはいえ、セブンカード・プラスのような流通系のカードの場合、スーパーやコンビニなどでの割引や上乗せポイントなどが充実しています。
こうした「基本の還元率以外のメリット」にもぜひ目を向けることで、自分にとっての「よりお得な」カードが見つかるかもしれません。
使い勝手の良い1枚を選ぶもよし、支払先によって使うカードを分けるもよし。クレジットカードを上手に使いこなし、効率よくポイントを貯めたり、割引を受けたりできれば理想的ですね。まずは、日ごろのお買いもの傾向を振り返ってみましょう!
■参考資料
- 楽天カード( https://www.rakuten-card.co.jp/ )
- セブンカード・プラス( https://www.7card.co.jp/lp/plus/ada11.html?utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_campaign=dg_brand&gclid=EAIaIQobChMImovmhMXI9gIVgrmWCh1yhwvPEAAYASAAEgK40_D_BwE )