保有する資産が桁違いの富裕層は、私たちとはかけ離れた存在だと思うかもしれません。



しかし、富裕層と呼ばれる方のお金や時間の使い方は、私たちが取り入れられる習慣も多いものです。



筆者は以前、証券会社に勤めており富裕層と呼ばれる顧客と触れ合ってきましたが、富裕層のお金と時間に対する意識には学ぶところが多くありました。



今回は富裕層に共通するお金と時間の使い方をご紹介します。



■趣味にしっかりお金と時間をかける



時間は誰にでも平等ですが、富裕層は意識的に時間を使います。



たとえば時間を有効に使うために住居費が高くても都心に住んだり、タクシーを利用したりすることも。



この傾向はオンだけでなく、オフの場面でも見られます。



富裕層の皆さんは、釣りやゴルフといった趣味を持つ方が多くいらっしゃいました。



一般的な趣味と違うのは、ただ趣味を楽しむだけでなく、趣味を通じて自然とビジネスへ繋げること。



釣りやゴルフを楽しみながら新たな情報を仕入れたり、時には取引先の拡大に繋げたりと、趣味を楽しみながらビジネスチャンスへも広げます。



とはいえ、表立って趣味の場でできた繋がりをビジネスへ繋げようという態度を見せるわけではありません。



純粋に自分も楽しむこと、そして相手にも喜んでもらうことも重視しています。



自身も情報や経験を相手に与える「ギブ」を大切にしており、最終的に回り回って自分に返ってくることを経験上知っているのです。



■投資の意識をもってお金と時間を使う



一般人と富裕層が大きく違うのは、お金と時間を使う際に、消費ではなく投資という観点で見るところでしょう。



先ほどの趣味も同じですが、趣味を楽しむことで心身がリラックスでき、情報収集などビジネスチャンスにも繋げられるという点では、今と将来の自分に投資する時間の使い方をしていると言えます。



運用をするために証券会社に訪れる富裕層は、投資を通じて株価や経済情報を学ぶことで、自身の仕事にも活かしています。



損をしないか、リスクが怖いと思いながら値動きだけに過敏に反応するのではなく、運用を通じて得た知識や経験を仕事に繋げるのです。



また、バランスの取れた食事やジムでの運動、良質な睡眠のため寝具など、自身の健康とメンタルを保つことにお金と時間もかけます。



健康でなければ仕事のパフォーマンスが落ちるだけでなく、最悪仕事ができなくなってしまうこともあるでしょう。



質の高い仕事を続けていくためにも、健康とメンタルを維持するためにお金と時間を使うのです。



■何が大切なのか、その意識が明確



富裕層のお金と時間の使い方をみると、「何が大切なのか」という意識がしっかりしています。



そして過去を振り返るのではなく、今と将来に向けて有効な時間とお金の使い方を実践される方が多いでしょう。



こういった富裕層の特徴を私たちも取り入れていきたいものですね。