■子育て費用・教育費研究シリーズ
お子さんの教育費をトータルで考えたとき、もっとも負担が大きいのが「大学進学」にかかる費用ではないでしょうか。
乳幼児の頃から、学資保険などを活用して準備を進めてこられた方も多かったはず。
ところが、超低金利状態が続くいま、学資保険の返戻率も低下しています。10年から20年の長期間かけて準備しても、資金はほとんど育たない……。親にとっては厳しい時代といえるでしょう。
LIMO編集部では「大学の学費」にフォーカスしていきます。今回は、今回は慶應義塾大学・青山学院大学・成城大学・成蹊大学の経済学部を4年間で卒業した場合に必要な学費を、各大学の開示データを基に比較していきます(※編集部注)。
【※参考記事】早慶上智の法学部。4年間の学費が一番高いのはどこか【学費比較】( https://limo.media/articles/-/28510 )
■慶應義塾大学・経済学部「4年間の学費はいくら?」
- 初年度納付金:135万8350円
- 2年次:115万8250円
- 3年次:115万8250円
- 4年次:115万8250円
■慶應義塾大学・経済学部「4年間の学費合計」
- 483万3100円
■青山学院大学・経済学部「4年間の学費はいくら?」
次は青山学院大学・経済学部の納付金(2022年度)を見ていきます。
- 初年度納付金:140万7000円
- 2年次:118万5000円
- 3年次:118万1000円
- 4年次:118万9000円
■青山学院大学・経済学部「4年間の学費合計」
- 496万2000円
■成城大学・経済学部「4年間の学費はいくら?」
- 初年度納付金:134万5500円
- 2年次:114万5500円
- 3年次:114万5500円
- 4年次:114万5500円
■成城大学・経済学部「4年間の学費合計」
- 478万2000円
■成蹊大学・経済学部「4年間の学費はいくら?」
- 初年度納付金:130万円
- 2年次:110万円
- 3年次:110万円
- 4年次:110万円
※上記の他、在学中に成蹊会(卒業⽣団体)費3万6600円を納入(ただし、既に⽀払い済の場合は不要)。
■成蹊大学・経済学部「4年間の学費合計」
- 460万円
■慶應義塾・青山学院・成城・成蹊【経済学部】4年間の学費が最も高いのはどこの大学?
慶應義塾大学・青山学院大学・成城大学・成蹊大学の経済学部を4年間で卒業した場合の学費は以下の通りです。
慶應義塾・青山学院・成城・成蹊「経済学部・学費比較」

大学開示データをもとに、LIMO編集部作成
- 慶應義塾大学・経済学部:483万3100円
- 青山学院大学・経済学部:496万2000円
- 成城大学・経済学部:478万2000円
- 成蹊大学・経済学部:460万円
慶應義塾大学・青山学院大学・成城大学・成蹊大学を4年間で卒業した場合、最も学費が高いのは、青山学院大学・経済学部という結果となりました。
さて、この授業料を預貯金で準備する場合、毎月どのくらいの積立が必要でしょうか。
■毎月いくら預貯金のつみたてが必要なのか
この大学進学費用を、毎月預貯金で積み立てる場合を考えてみましょう。
先ほどの、慶應義塾大学・青山学院大学・成城大学・成蹊大学の経済学部を4年間で卒業するためには、460万円~500万円ほどの準備が必要となることがわかりました。
この金額を「10年間」と「18年間」それぞれを準備期間とした場合、毎月の積立額はどのくらいになるか計算してみましょう。
■10年かけて準備する場合
まず、この金額を120カ月(10年)で割ってみます。
- 【460万円の場合】460万円÷120カ月=約3万8000円
- 【500万円の場合】500万円÷120カ月=約4万2000円
毎月この金額を「欠かさず」貯蓄し続けることは、多くの世帯にとって決してやさしいことではないといえそうです。
では、生まれた直後に預貯金をはじめたらどうでしょうか。
■18年かけて準備する場合
同じ金額を、今度は216か月(18年)で割ってみます。
- 【460万円の場合】460万円÷216カ月=約2万1000円
- 【500万円の場合】500万円÷216カ月=約2万3000円
生まれた直後から積立を始めた場合ならば、ひと月約2万円をつみたてていく必要があることがわかりました。
【関連記事】つみたてNISAやiDeCoなど、つみたて投資ではどんな投資信託がおすすめなのか( https://limo.media/articles/-/26187 )
■大学進学費用を、上手に準備していくためには?
家計の経済状況は世帯ごとに異なります。奨学金や教育ローンを活用するご家庭もあるでしょう。未来を支える子どもたちの夢をかなえるために、親はできる限りのサポートをしていきたいものですね。
大学進学を見据えた教育費の準備は、先手先手で進めていきましょう。低金利が続くいま、預貯金と資産運用を上手に組み合わせていく視点も求められているといえそうです。
■【参考データ】学部別:有名私立大学の学費
【参考】早稲田・慶應義塾・上智【文学部】4年間の学費

※大学開示データをもとに、LIMO編集部作成
【参考】早稲田政経・慶應経済・上智経済「4年間の学費」

※大学開示データをもとに、LIMO編集部作成
【参考】慶應・東京理科大・日大「薬学部」学費比較

各大学開示データをもとに、LIMO編集部作成
【参考】慶應義塾・日大・東海大【医学部】6年間の学費

各大学開示データをもとに、LIMO編集部作成
【参考】明治・青山学院・立教・中央・法政【法学部】4年間の学費

※大学開示データをもとにLIMO編集部作成
■参考資料
- 慶應義塾大学「2022年度大学学部学費」( https://www.keio.ac.jp/ja/news/files/2021/11/26/211126-1.pdf )
- 青山学院大学「2022年度入学者学費等一覧」( https://ac.cdn-aoyamagakuin.com/wp-content/uploads/2022/03/acc_gakuhi_gakubu_1_2022.pdf )
- 成城大学「学費・特待生制度・奨学金」( https://admission.seijo.ac.jp/aboutus/academic_fee/scholarship )
- 成蹊大学「「2022年度(令和4年度)⼤学納付⾦⼀覧(経済学部・⽂学部・法学部・経営学部)」( https://www.seikei.ac.jp/gakuen/upload/2022_04.pdf )