■日産の電気自動車を補助金でお得に買うには
地球温暖化対策として、従来のガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどの内燃機関を使用せず、電気を動力にした電気自動車が注目されています。
そんな電気自動車の中でも、世界中の自動車会社が力を入れて取り組んでいるのが、バッテリーに充電した電力でモータを動かして走行するバッテリー式電気自動車(BEV)です。
日本国内の自動車会社の中でも、日産自動車は他社と比較して、いち早く量産型バッテリー式電気自動車を発売。
現在もハッチバックタイプの「リーフ」から、SUVタイプの「アリア」、軽トールワゴンタイプの「サクラ」を用意し、街乗り向けから嗜好性が高いSUVまで、多種多様な電気自動車をラインナップしています。
これらの電気自動車は、国や地方自治体が環境に配慮した自動車を普及させるための支援策として補助金が用意されており、購入すると補助金を受け取ることができます。
そこで気になるのが、電気自動車にはどのような補助金が用意されているのか、また、補助金の金額はどのくらいの金額なのか解説します。
■日産の電気自動車「最大92万円」の補助金を受け取れる
日産の電気自動車に関しては令和3年度補正予算「クリーンエネルギー自動車・インフラ導入促進補助金」、令和4年度予算「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」の対象となっています。
この補助金は個⼈や⺠間事業者、地⽅公共団体が対象となっており、リース購入でも補助金を受けることが可能です。
出所:メーカー公式サイト
補助金の金額は車種によって異なり、軽自動車のサクラは55万円、ハッチバックタイプのリーフはグレードにも寄りますが、53万1000円から85万円まで、SUVタイプのアリアは85万円から92万円までの補助金を受け取ることができます。
さらに、電気自動車はエコカー減税として、自動車を購入したり、譲り受けたりした時に納付する税金「環境性能割」と、登録翌年度の自動車税が減税されます。こちらに関してはサクラが1万5600円、リーフとアリアが4万8500円ほど減税されます。
■日産の電気自動車「自治体からの補助金」も
そして、電気自動車は国だけでなく地方自治体からも補助金を受け取ることができる場合もあります。
例えば、東京都は電気自動車を購入する場合、個人で45万円の補助金を受けることができます。さらに、再生可能エネルギー電力の契約を行うと補助金の上乗せされ、最大60万円の補助金を受け取ることが可能です。
出所:photoAC
他にも、補助金は電気自動車本体だけでなく、電気自動車を充電する給電システムにも用意されています。
例えば、電気自動車のバッテリーに蓄えた電気を家庭側にも供給することで、電気自動車を蓄電池として活用できる「V2H充放電設備」を自宅に設置する際、設設備費を上限の半分である、最大75万円まで補助を行います。
さらに、V2H放充電設備の工事費を個人の場合上限40万円まで補助するなど、様々な補助金が用意されています。
■電気自動車をお得に購入できる補助金だが場合によっては貰えない可能性も
出所:メーカー公式サイト
電気自動車を購入すると、場合によっては100万円以上の補助金を受け取ることができます。しかし、電気自動車の補助金には注意点があります。
まず、今回紹介した補助金は、申請総額が予算額を達した場合、申請受付を終了するため受け取れない可能性があるということです。
予算分が終了した場合の救済措置に関しては、その時の社会情勢により変化するため注視する必要があります。
また、電気自動車を購入する際、補助金を受け取るには、該当車種の電気自動車を事前に購入してから、補助金交付申請書類を提出し、審査を得てから交付されます。
そのため、補助金は電気自動車を購入する際に支払いに充てることはできません。
そして、補助金を受け取ると、一定の期間、購入した電気自動車を保有するのが義務付けられています。電気自動車の場合、3年もしくは4年間の保有が義務付けられており、仮に、補助金の交付の目的に反した使用方法や、譲渡、交換、貸し付けや担保として使用できないと定められています。
もし、何らかの事情で、保有義務期間中に売却などの処分を行う場合、補助金は返納する必要があります。
この場合、財産処分承認手続きを行う必要があるため、売却や処分を行う場合は、電気自動車の補助金交付を行っている一般社団法人次世代自動車振興センターに問い合わせを行いましょう。
■電気自動車の補助金「申請状況」の確認を
補助金により、場合によってはお得な価格で乗ることができるようになった電気自動車。
静かで力強い走行感という利点に対し、内燃機関車と比較して充電時間が長く、航続距離が短いという欠点もあります。
そして、補助金を活用して電気自動車を購入する際は、補助金の申請状況を確認しておく事をお勧めします。
■参考資料
- 日産自動車「リーフ」( https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/leaf.html )
- 日産自動車「アリア」( https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/ariya.html )
- 日産自動車「サクラ」( https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/sakura.html )
- 一般社団法人次世代自動車振興センター( http://www.cev-pc.or.jp/ )