■今さら聞けないマイナポイント第2弾
ICT総研は2022年8月16日、マイナポイント利用状況に関する調査を公表しました。
それによると、2020年7月開始の第1弾のマイナポイント実施時のものも含め、回答者の52.2%が、「マイナンバーカードの新規取得等」(マイナンバーカードとキャッシュレス決済の紐付け等)にすでに申し込んだと回答しています。
そこで今回は、こちらの調査結果を詳しく見ていきます。そのうえで、マイナポイント第2弾の内容もあらためておさらいしていきます。
■1. マイナポイント「健康保険証利用」での申込34.9%に
今回の調査概要は下記の通り
- 調査目的:マイナポイントについての消費者の認知度の変化や、申込・登録状況の実態を把握
- 対象者:インターネットユーザー6006人へのWebアンケート
- 調査期間:2022年7月29日~8月1日
それによると、今回のマイナポイント第2弾で開始された「健康保険証としての利用申し込み」については、回答者の34.9%が申し込んだとしています。
また、「公金受取口座の登録」は31.6%がすでに申し込んだと回答しています。
ともに3割台となったものの、「マイナンバーカードの新規取得等」52.2%と比べてまだ申込者は少ない状況です。
■2. マイナポイント登録したキャッシュレス「PayPay」32.8%でトップ
マイナポイントによる還元を受けるためには、マイナンバーカード取得後に、任意のキャッシュレス決済を1つ登録する必要があります。回答者にどのキャッシュレス決済を登録したのかを聞いたところ、「新規取得等」、「健康保険証&公金受取口座」ともに、PayPayがトップとなりました。

出所:ICT総研
PayPayは「新規登録等」で27.2%、「健康保険証&公金受取口座」で32.8%と、他のキャッシュレス決済と比べて多くの回答者が登録しています。
「新規登録等」と「健康保険証&公金受取口座」ともに、楽天カード、WAONが2ケタ台の割合で続く結果となりました。
■3. マイナポイント第2弾とは?今さら聞けない内容をおさらい
ここからは、そもそもマイナポイント第2弾を知らない人のために、マイナポイント第2弾の概要を見ていきましょう。
■3.1 マイナポイント第2弾その1. 新規取得等で最大5000円分のポイント
2021年12月末までにマイナポイント第1弾に申し込んだ方で、2万円のチャージやお買い物をまだ行っていない場合(最大5000円分までポイント付与を受けていない方)は、2022年1月1日以降も引き続き、上限(5000円相当)までポイントの付与を受けられます。
- 申込開始日:2022年1月1日
- マイナンバーカードの申請期限:2022年9月末
- マイナポイント申込期限:2023年2月末
■3.2 マイナポイント第2弾その2. 健康保険証としての利用申込みで7500円相当のポイント
マイナンバーカードを健康保険証としての利用申込みをした場合には7500円相当のポイントが付与されます。
- 申込開始日:2022年6月30日
- マイナンバーカードの申請期限:2022年9月末
- マイナポイント申込期限:2023年2月末
■3.3 マイナポイント第2弾その3. 公金受取口座の登録で7500円相当のポイント
公金受取口座の登録を行った方に、7500円相当のポイントが付与されます。既に登録を行った方も含まれます。
- 申込開始日:2022年6月30日
- マイナンバーカードの申請期限:2022年9月末
- マイナポイント申込期限:2023年2月末
■4. マイナポイントの内容を把握しているのは約6割
今回は、マイナポイントについてのアンケート調査結果や、マイナポイント第2弾の内容について解説してきました。
同調査によると、マイナポイントの「内容を把握している」人は58.9%。2年前よりも22ポイントアップとなっています。
今後も徐々に認知されていくことが見込まれます。マイナポイントの獲得に興味がある人は、総務省のサイトに申請方法などが詳しく解説されているので、そちらを見てみるとよいでしょう。
■参考資料
- ICT総研「2022年8月 マイナポイント利用状況に関する調査」(2022年8月16日)( https://ictr.co.jp/report/20220816.html/ )
- 総務省「マイナポイントとは?」( https://mynumbercard.point.soumu.go.jp/about/ )