本日のレンジ予測
[本日のドル/円]↑上値メドは108.25円↓下値メドは106.93円今朝の天気マークは「くもり」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
新型コロナで
米中関係はさらに悪化
中国は新型コロナウイルスで延期していた全人代を22日に開催しました。感染抑え込みの成功をアピールするためか、3,000人近い代表が一堂に会する「三密」会合。習主席はマスクもせず。
焦点となっていた2020年の経済成長率の目標設定は見送りとなりました。経済成長よりも、景気対策重視で財政出動を拡大する方針を重視。
全人代では、香港の統制強化を目的とする香港版「国家安全保障法」を審議するとのこと。米中関係にさらに影響を与える可能性があるとの懸念から、アジア株が下落しました。11月の大統領選を前に、反中色を強めているトランプ大統領は、同法律が可決された場合、米国は「非常に強く」対応すると述べています。
格付け会社フィッチは、オーストラリアのAAA格付けの見通しを「ネガティブ」に引き下げ。一方、RBNZ(NZ準備銀行)は、今週から量的緩和の債券購入額を減額することを発表。ベイリーBOE(イングランド銀行)総裁は、マイナス金利を検討していることを明らかにしました。
日銀は22日、臨時の金融政策決定会合を開き、新型コロナ対策として中小企業を対象に新たな資金供給制度の導入を決定。日銀は、民間金融機関に対して、融資1先当たり1,000億円を上限にゼロ%で貸付を行い、さらに利用残高に相当する当座預金にプラス0.1%の利息をつけます。日本のコア消費者物価指数は、3年4ヵ月ぶりに前年割れ。
先週のドル/円、株式、金先物、原油先物、そして新型コロナの世界感染者状況をチャートで確認!「今日の注目通貨」をご覧ください。
毎ヨミ!FXトップニュース
22日のドル/円のNY市場終値は107.61円
21日の終値に比べ0.01円のドル高/円安だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。
今日の格言:
宝くじは愚者に課せられた税金である
今日は何の日(5月25日):
大坂夏の陣が開戦(1615年 - 慶長20年4月28日)
第二次世界大戦・東京大空襲(1945年)
ロバート・キャパがインドシナ戦争取材中に死亡(1954年)
ターミネーターの日(2015年)
各国・各通貨トピックス
新型コロナウイルス:
中国政府 新たな感染者「ゼロ」と発表
スペイン、6月末前後に観光客の受け入れ再開へ 運輸相が表明
ロシアで新型コロナの感染が急拡大。政府の楽観論が消え警戒広がる
ドル:
米レンタカー大手ハーツ、経営破綻
米大統領選、中国問題がテーマに。バイデン氏は親中派
米労働市場は緩やかに改善へ
原油先物:
第4四半期には需給バランスが改善、備蓄量も減少へ
円:
新たにインドやアルゼンチンなど11カ国に渡航中止勧告
ユーロ:
バイトマンECB(欧州中央銀行)理事「ECBの政策はすでに緩和的」
米中貿易分野合意は「WTOの規定違反の可能性」EUが警告
ポンド:
ポンド:英経済が元の水準に戻るには2年以上必要
ベイリーBOE(イングランド銀行)総裁「マイナス金利について前向きに検討している」
中国人民元:
中国の百度、米ナスダック撤退検討
豪ドル:
格付け会社フィッチ、豪の見通しを「ネガティブ」に格下げ
南アランド:
南ア政府、感染拡大中にもかかわらず一部ロックダウン解除へ
その他:
アルゼンチンがデフォルト
米海軍が新型レーザー兵器の実験に成功。 ドローンを無力化
シベリアで発見の凍った鳥、4万6千年前のハマヒバリと判明
主要指標終値

本日の注目通貨
ドル/円:方向感でない
22日(金曜)金曜日の為替マーケットは静か。ドル/円のレンジは107.32円から107.76円までの0.44円で終値も前日比0.01円と方向はでませんでした。先週はほぼ1カ月ぶりに108円をつけましたが、短期滞在で終了。まだ上を狙う位置につけていますが、108円台はかなり重そう。香港に対する「国家安全保障法」で米中対立が悪化ならリスクオフの円高も。
株価動向に左右されやすく、中国経済と関係の強い豪ドルの動向にも注意。先週1.10ドルをつけたユーロ/ドルは達成感から1.0885ドルまで反落。

ダウ平均と日経平均の推移(2019年5月~2020年5月)

5月22日(金)のダウ平均はほぼ横ばい。
週ベースでは、ダウ平均が+3.29%の大幅高。S&P500が+3.20%、ナスダックが+3.44%で、3指数がそろって大幅反発。
NY金先物とNY原油先物の推移(2019年5月~2020年5月)

22日のNY原油先物市場は下落。中国が法制化を目論む香港版「国家安全保障法」が米中対立を煽り経済関係が悪化するとの懸念。一方、需給バランスの改善は第3四半期まで待つ必要あるとの見方。
22日のNY金先物相場は上昇。香港版「国家安全保障法」がリスク回避の動きを強め金先物が買われました。
新型コロナウイルス 世界の感染者数

米国の新型コロナウイルスによる死者は来月までに10万人を超えるとの悲観的な予想が出ています(先週末で9万5,291人)。ロシアとブラジルでは感染者が急増しています。
トレード前に必ずチェック!今週発表の重要指標!

◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。
(荒地 潤)