本日のレンジ予測
[本日のドル/円]↑上値メドは108.80円↓下値メドは106.27円今朝の天気マークは「晴れ」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
2020年が半分終わったと考えるか、
まだ半分残っていると考えるか
週明けのマーケットは、ダウ平均株価が580ドル反発したことを受けドル買い/円売りが再開。ドル/円は107.88円まで上伸。108円は届かず終値は107.57円でした。
今日は半期末。明日から7月。今週は多くの経済指標が発表されます(詳しくは今日発表の重要指標!をご覧ください)。なかでも注目を集めているのが6月の米雇用統計。NY市場が休みのため、1日前倒しされて7月2日(木曜)に発表されますのでお見逃しなく。今回の雇用統計は「2ヵ月連続で大幅改善」というのが謳い文句。米雇用市場は「底を打った」という見方が強まりそうです。
欧州では、景気指数PMI(購買担当者景気指数)の6月確定値が発表されます。経済再開が進む欧州の景気見通しはV字型に上向いています。
明日はFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録が公表。今夜はパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長のスピーチ。今週はそのほかに、ラガルドECB(欧州中央銀行)総裁、ベイリーBOE(イングランド銀行)総裁の講演も予定されています。
英国のブレグジット(EU離脱)に関して、英国は12月までの移行期間を延長したい場合には、7月1日(明日)までにEU(欧州連合)と合意する必要があります。延長はほぼ確実と見られていますが、万が一のリスクは残っています。
ロシアの憲法改正のための全国投票は7月1日に本投票。改憲法案にはプーチン大統領の長期続投を可能にする条文のほか「領土割譲禁止」といった内容も盛り込まれている模様。
毎ヨミ!FXトップニュース
29日のドル/円のNY市場終値は107.57円
前営業日の終値比+0.34円だったので、今朝の天気マークは「晴れ」です。
今日の格言:
金儲けの楽しみは、その道行きにあるんだよ。ただ株屋の言うことを聞いて買ったり売ったりして、何が面白いもんかね』- 石田禮助(出典「粗にして野だが卑ではない」城山三郎著)
各国・各通貨トピックス
新型コロナウイルス:
欧州、7月1日に日本から渡航解禁へ
フロリダ州が全てのバーの営業停止
テキサス州ハリス郡、最高レベルの非常事態宣言を発動
ドル:
バイデン氏、トランプ大統領に2桁のリード。支持率は「インフレ気味」との声も
IMF(国際通貨基金)が世界経済見通しを下方修正。エコノミストは上方修正
FOMC「金融状況は改善した」
ユーロ:
欧州の今年の成長見通し▲10.2%、2021年見通しは+6.0% IMF
スペインの自動車産業、GDP(国内総生産)の10%占める重要産業
ポンド:
英企業で人員カット本格化。ヒースロー空港が職員25,000人削減
ムニューシン財務長官「米英貿易協議が2020年の優先課題」
豪ドル:
RBA(豪準備銀行)総裁「豪ドルは過大評価されている」
南アランド:
南ア政府の財政赤字、2月時点の見積もりから倍に悪化
カナダドル:
マックレム・カナダ銀行総裁「インフレ率低下を懸念している」
メキシコ:
メキシコ利下げ 政策金利5.0%「全会一致で決定」
カナダドル:
格付け会社フィッチ、カナダの格付けをAAAからAA+に格下げ
その他:
イギリスのビーチに人が殺到、砂浜がおよそ11kmにわたって「密」状態
ビル・ゲイツ氏「Ctrl+Alt+Delete」を後悔。「ボタン一つにすべきだった」
WHO(世界保健機構)にサイバー攻撃急増。職員らのメールアドレスとパスワード大量流出
主要指標終値

本日の注目通貨
ドル/円:今週最大のイベント、7月2日 米6月雇用統計を見逃すな!
BLS(米労働省労働統計局)が7月2日に発表する最新の雇用統計は、市場予想によると、失業率は12.5%に下落(前回13.3%、前々回14.7%)、NFP(非農業部門雇用者数)は+300万人(前回+250.9万人、前々回▲2068.7万人)。前回5月の雇用統計に続き、2カ月連続の大幅回復が期待されています。
米労働市場が底打ちの兆候を見せ、これからだという時に、米国で新型コロナウイルス感染が再拡大してフロリダ州やテキサス州で経済再開にストップがかかったことは残念。
しかし、底打ちイコール労働市場の完全回復、ではありません。
コロナ不況がこれまでの不況と大きく異なるのは、失業者がレジャーや接客など社会的距離感、いわゆるソーシャルディスタンスの取り方が難しい業種に集中していること。しかしオンラインショッピングの台頭により、以前から業績が悪化している業種もあり、コロナ禍がきっかけとなって業態変化を一気に進めることにもなっています。たとえばアパレルの世界的大手ZARAは世界で1,200店の閉鎖を発表。マイクロソフトはオンラインへの移行で実店舗を全て廃止。飲食店やホテル、小売などの業種で失われた雇用の1/4は「永久に戻ることがない」という悲観的な試算も出ています。米雇用市場が底打ちしたからといっても、コロナ以前の状態に戻るには、辛い痛みを伴う長い時間がかかりそうです。
114.55円 : 2018年 高値
113.82円 : 2018年 12月 高値
112.40円 : 2019年 高値
112.22円 : 2020年 高値 (02月20日)
111.71円 : 03月 高値 (03月20日)
109.85円 : 06月 高値 (06月05日)
109.14円 : 第3レジスタンス(HBO)
108.29円 : 第2レジスタンス
108.20円 : 2019年 中心値
108.09円 : 05月 高値 (05月19日)
107.96円 : 06月 中心値
107.76円 : 第1レジスタンス
106.92円 : ピボット
106.70円 : 2020年 中心値
106.38円 : 第1サポート
106.07円 : 06月 安値 (06月23日)
105.98円 : 05月 安値 (05月06日)
105.54円 : 第2サポート
105.00円 : 第3サポート(LBO)
101.17円 : 2020年安値(03月06日)
100.07円 : 2016年 09月 安値
99.53円 : 2016年 08月 安値



今日の注目グラフ
力強い回復を示す、ドイツ、欧州の製造業PMI、サービス業PMI


トレード前に必ずチェック!今週発表の重要指標!

◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。
(荒地 潤)